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歌ってみた向けの自動ミックスを、1か月かけてプラグインとして作っていました。Logic ProにAIアシスタントが入ると知り、プラグインを後回しにして、Webアプリを先に作ることにしました。
1か月、使っては直していた
作っていたのは、自分が持っているプラグインを、外部のAIにつなぐ形のプラグインです。ワンクリックで、どのプラグインが入っているかを学習して、楽曲を聴いたうえで、セオリー通りのミックスを自動で行います。
iZotopeのNeutronやOzoneは、一つの大きなエフェクトの中に、いろいろなエフェクトが入っています。私が作ろうとしていたのは、その上位互換です。自分が個別に買った、老舗のヴィンテージ機材のようなエフェクトを、自動ミックスで使えるようにしたかったのです。寝ている間にAIがプラグインを作っている記事に書いたのは、この続きの話です。
開発は1か月ほど続けて、使っては直し、使っては直しを繰り返していました。
先にあった発見:古いStudio Oneに、有志の部品を入れた
最新より1つ前の、Studio One 7 Proに、有志が作ったMCPを入れています。これで、Claude Codeから操作できるようにしました。AIは音を聴けないという記事にも書いた流れです。
アプリの機能をAIから直接動かせるMCPは、後から入れられるものでした。この発見が、先にありました。
先日知った、AppleのAIアシスタント
そこに、Logic ProにAIアシスタントが入るというニュースを、先日見ました。報道によると、Appleは10月27日に、Logic Pro for MacのAIアシスタントをベータとして発表しています。トラックの作成や、プラグインを開く、ミキサーのレベルを調整するといった操作を、AIが行うそうです。macOS 27以降が必要で、対応は米国英語のみと伝えられています(MusicRadar)。
このニュースを見て、世の中の流れがはっきり分かりました。どのアプリも、AIが操作できるように開いていく。開かないアプリは、淘汰されていく。
刹那的になる、と思った
その流れを前提にすると、いま私が作っている「DAWの中で動くプラグイン」は、とても刹那的なものになります。DAW側がAIアシスタントを持てば、その機能は標準で手に入るからです。自分の開発速度で間に合うかと考えても、難しいと判断しました。
捨てたのは、プラグインという形です。DAW向けにするのはやめて、優先順位を後ろに下げました。まずはWebアプリにします。うまくいったら、そのあとにプラグインにしてもいい、という程度の考えです。
Logic ProのAIアシスタントは、いまのところ米国英語のみの対応です。日本の歌ってみたという文化に向けて作る私のアプリは、すぐにはぶつからない、というのが私の見立てです。ただ、これは予想で、どうなるかは分かりません。
余談:プラグインを作る人が、プラグインを後回しにする
プラグインを作っているつもりで1か月やってきたのに、ニュースひとつで形を変えるのは、少し滑稽です。それでも、作っているうちに、そもそも何のために作っているのかを、考え直すきっかけになりました。


