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動画のサムネイルを作るとき、本編の映像の一場面をそのまま切り出して使っていませんか。私はサムネイルに使う画面だけ、コントラストと明るさを本編よりはっきりさせています。
同じ映像から作るのに、本編とサムネイルでは、見せ方をわざと変えている。その理由を書いてみます。
本編の映像は、あえて柔らかくしている
YouTubeの動画を編集するとき、本編の映像はわざとコントラストを強くしすぎず、柔らかい印象に仕上げています。
理由は情報量です。私が担当している動画は、テロップや話の内容など、伝えたい情報がとても多い。そこで映像までくっきりと主張すると、見る人の目がどこを見ればいいのか迷ってしまいます。
だから、映像そのものの情報量を少し落としています。そうすることで、読んでもらいたいテロップや、動画の中身そのものに注意が向くようにしているのです。
サムネイルは、タイムラインで目立たないといけない
サムネイルの役割は、それとは正反対です。YouTubeやXのタイムラインに、たくさんの動画と一緒に並んだときに、目に留まる必要があります。
本編用に柔らかく仕上げた、コントラストの薄い画面をそのまま使うと、ほかのサムネイルの中に埋もれてしまいます。だからサムネイルに使うスクリーンショットだけは、コントラストと明るさを上げて、くっきりさせています。
同じ映像でも、本編では「読ませるために控えめに」、サムネイルでは「見つけてもらうためにはっきりと」。役割が違うので、見せ方も変えるわけです。
ルールに従うと、独自性が生まれる
サムネイルには、ほかにも細かいルールを決めています。タイトル文字の扱い方、過去の動画と関連させたデザイン、文字の大きさ。
ルールに従うと個性がなくなりそうに思えますが、実際は逆です。決めたルールを守り続けることで、そのチャンネルだけの見た目ができあがり、タイムラインで「あのチャンネルだ」と分かってもらえるようになります。ルールの積み重ねが、独自性になっていきます。
そして全部に共通して一番大事にしているのが、視線誘導です。サムネイルを見た人の目が、どこから入って、どこに流れて、最後にどこで止まるか。コントラストも文字の大きさも、そのためにあります。
余談:サムネイルも、AIと一緒に作るようになった
最近は、サムネイル作りにもAIを使っています。PhotoshopとAIのClaudeをつないで、文章で指示するとPhotoshopを操作して作ってくれます。
これまでこだわって作ってきたサムネイルを見せて学習させると、そのトーンを再現してくれます。動画の編集もAIにお願いしているので、どの場面がサムネイルに向いているか、どんなタイトルが合うかも、一緒に判断できます。
ここでも、私の仕事は確認することになりました。手を動かす時間が減った分、見る時間が増えて、サムネイルのクオリティは上がっています。
役割が違えば、同じ素材でも変えていい
本編とサムネイルは、同じ映像から作ります。でも、本編は「中身に集中してもらう」ため、サムネイルは「見つけてもらう」ためにあります。
フォントの選び方でも書きましたが、デザインの正解は、それが置かれる場所と役割で変わります。同じ素材だからといって、同じ見せ方をする必要はありません。


