半日かかっていた動画編集が3時間になった。AIに編集を任せて分かった、人が見るべき場所

半日かかっていた動画編集が3時間になった。AIに編集を任せて分かった、人が見るべき場所

読了目安:約5分

YouTubeの動画編集は、以前は1本に半日以上かかっていました。判断する力が尽きた日は、2日に分けていたほどです。今は、確認と修正まで含めて3時間以内で終わります。

何が変わったかというと、編集そのものをAIに任せるようになりました。ミックスでAIに助けられた話を以前書きましたが、同じことが今、動画編集で起きています。

目次

DaVinci ResolveとClaudeをつなぐ

私は、動画編集ソフトのDaVinci Resolveと、AIのClaudeをつないで編集しています。流れはこうです。

まず、動画の内容と、素材がどこにあるかをClaudeに渡します。ここで大事なのは、渡す前に自分で素材を一通り確認して、完成形をイメージできた状態にしておくことです。

次に、これまで自分で手を動かして積み上げてきた編集を見せて、トーンやマナーを覚えてもらいます。テロップの出し方、カットの間合い、BGMの入れ方。そのチャンネルらしさを、過去の編集から学んでもらうわけです。

そのうえで、編集はすべてClaudeに任せます。1回の編集はだいたい1時間以内で終わり、そこから2回ほど修正の指示を出します。確認と修正で、もう1時間くらいです。

私の仕事は、厳しく見ることだけになった

この形になってから、私がやっているのは、厳しめのチェックと、細かい部分の修正だけです。

細かい直しが多いときは、自分で手を入れずに、どう直してほしいかを指示して、一度待ってみることもよくあります。手を動かす時間が減った分、見ることに集中できるようになりました。

AIが苦手だったのは「誰が喋っているか」

ただ、最初から全部うまくいったわけではありません。いちばん苦労したのは、音質の悪い素材のカット編集でした。切りすぎたり、切らなさすぎたりして、微調整がかなり大変でした。

原因を探っていくと、AIと人とでは、音と映像の受け取り方がまるで違うことが分かりました。人は目と耳が連動しているので、画面の中で誰が喋っているかは、口の動きと声が合っているかどうかで一瞬で分かります。AIにはそれが難しいらしく、画面の外から聞こえている声だと分かってもらうまでに、何度か調整が必要でした。

音が割れているか、小さな声で喋っているか、といった判断も同じです。AIは、音量が何dBかと、文字に起こしたときに何と言っているかを手がかりにして判断しています。人なら自然に読み取っている、文脈やテンション、話している人の世代や表情といった情報が、AIには届いていません。その代わりに別の物差しを使っているのですが、人とAIの間の共通言語が、まだ完成しきっていないのだと思います。

とはいえ、もう実戦で使えています。来年には、このあたりも問題なくなっているはずです。

ミスに気づく目が、前より鋭くなった

AIは、編集ミスをちゃんとします。だから、細部の確認と微調整は人がやる必要があります。

ただ、その確認だけに力を使えるようになったので、動画のクオリティは、むしろ上がりました。以前は、編集の作業で判断する力を使い果たしてから確認していたので、見落としがありました。今は、短い時間に集中して見るので、ミスに気づけるようになりました。

余談:判断力が尽きる日が、なくなった

編集で一番疲れるのは、手を動かすことより、どのカットを使うか、どこで切るかを決め続けることだと思っています。AIに編集を任せてから、判断する力が尽きて2日に分ける、という日はなくなりました。素材の山から選ぶという判断の大部分を、AIが引き受けてくれているからだと思います。

手を動かす編集の時代が終わる

自分の手を動かして編集する時代は、終わりに近づいていると感じています。

それでも、人の仕事がなくなるわけではありません。完成形をイメージして渡すこと、自分のトーンを教えること、そして最後に厳しく見ること。手を動かす代わりに、そこに力を注ぐのが、これからの編集者の仕事になっていくのだと思います。

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