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Studio One(新フェンダースタジオ)のプリセットだけで、プロっぽい曲は作れるのか試した結果

読了目安:約7分

Studio Oneに最初から入っているプリセットと純正の音源・エフェクトだけで、プロっぽく聞こえる曲は作れるのか。一度、本気で試したことがあります。

結論から言うと、ソフト音源はほぼ不可能でした。特にベースとドラムです。

純正のソフト音源は、鳴らした瞬間に「打ち込みの質感」がはっきり残ります。趣味で作った感じが、良くも悪くもすぐに伝わってしまう音です。実際のアナログ楽器の音を聴いたことがある人なら、この違いは一聴瞭然のはずです。一音に含まれている情報量が、圧倒的に少ないのです。倍音の出方も、鳴った瞬間の空気の揺れ方も、根本的に別物です。この音源の使い道は、正直、あえての演出として逆手に取る以外にありません。素人っぽさそのものを狙った表現をするなら使えますが、プロっぽさを目指す用途には向いていません。もし予算が限られているなら、せめてドラム音源だけでも、有料のもの、あるいは無料でもいいので定番として名前が挙がるプラグインを使うべきだと思います。

一方で、エフェクトに関しては、思っていたよりずっと戦えました。

定番の有料プラグインがどういう質感を作っているのか、その記憶がしっかりあれば、純正のエフェクトだけでもかなり近いところまで追い込めます。ただし、その手数はかなり多くなります。たとえば有料のマルチバンド系のエフェクトは、操作できる周波数帯の数が豊富ですが、純正のものはその帯域数が足りません。そこで、同じエフェクトを何個も立ち上げて、擬似的にマルチバンドの構造を組み上げる、というような力技が必要になります。手間はかかりますが、楽器にかけるエフェクトからボーカル処理、マスタリングまで、一通りはできてしまいます。

できないのは、アナログ機材が持つ独特のニュアンスです。ここだけは、どれだけ手数を重ねても再現できませんでした。

つまり、プリセットだけで戦えるかどうかの分かれ道は、音源とエフェクトで真逆の結果になったということです。音源は諦めて先に投資すべきで、エフェクトは知識と手間があれば意外と粘れる。この線引きが、今回一番はっきり分かったことです。

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