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編曲の依頼では、以前は最初に3パターン作って、選んでもらっていました。今は1コーラスだけ作って確認してもらい、良ければそのまま完成させます。ボツになる2曲が、なくなりました。
最近受けたトラック制作の依頼で、この進め方を依頼者と話し合って変えてみました。そのときの作り方も含めて書きます。
3パターンのうち、2つは必ずボツになる
トラック制作では、3パターン作って選んでもらうのがこれまでの形でした。選んでもらう側は楽ですが、作る側の負担は大きいです。選ばれるのは1つだけなので、残りの2つは必ず使われません。
今回は、最初から1曲、1コーラス分だけ作りました。確認してもらって良ければ、そのままフルサイズに仕上げる。無駄打ちがなくなり、私の負担は目に見えて減りました。
依頼者とこの進め方を話し合えたのも、よかった点です。
参考曲は、テンポと音色から取る
今回は、参考曲に寄せたトラックでした。まず、曲を流しながらStudio OneのBPM欄をマウスでクリックして、曲に合わせてテンポを取ります。大体で構いません。実際に測ってはいませんが、今回は90になりました。90ならちょうどいいと思い、そのまま進めました。
ジャンルは、R&Bとラップの間のような曲でした。ブラックミュージックは親和性が高いので、Spliceからそのジャンルの素材を持ってきて組み合わせています。ドラムはトラップ系の打ち込みだったので、同じ雰囲気の音素材を探して合わせました。
寄せるというより、そのジャンルの「あるある」を詰め込む感覚です。
似せすぎるくらいで、ちょうどいい
参考曲に似せすぎないための線引きは、実はあまり気にしていません。寄せすぎるくらいに作って大丈夫だと考えています。コード進行とベースラインが違えば、まったく別の曲になりますし、ドラムの音色が参考曲と全く同じになることもほとんどないからです。
コードは、あまり考えずに、ノリで決めています。
歌が入る場所は、先に空けておく
ラップやメロディが後から乗る前提のトラックでは、歌が入る場所を空けておくのが当たり前です。歌と重なるリード楽器は、歌が入る予定のところには置きません。どうしても置きたいときは、帯域をずらす、タイミングをずらす、センターから位置をずらす、といった方法を使います。
余談:Cメロに、もう一度変化がほしい
1コーラスの確認はそのまま通り、フルにして戻したら、Cメロにもう一度変化がほしいという返事がきました。それが、いま残っている作業です。落ち着いた方向で入れる予定です。


