実話「独学の告白」

【独学の告白#3】独学で作詞作曲編曲を身につけて仕事にするまでの過程を綴った実話。

パート1パート2をお読みでない方はお読みいただけるとより深く楽しんでいただけることを祈っていると見せかけているとこでした。

独学の告白#3

今回はパート3です。どうぞっ。

目次

部活動

新人戦静岡県大会団体組手2位、続いて東海大会3位の成績で全国選抜に進んだ。高校2年で副キャプテンを任されていた。全国大会では何が何でも成績を残すことで、私立高校に通わせてくれた両親に感謝気持ちを伝えたかった。言葉で伝えることは大切なことだが、行動で示すことで言葉の説得力はますものだと思う。

結果は16位だった。

大健闘だ。16強という言葉があるほどだ。これは評価できるのでないだろうか。この結果は今でもしばしば私を助けることがある。訓練の成果が結果として出た、という事実が私をいつでも訓練から逃させない。継続して努力した先に良い結果が待っていることを知っている。

将来の夢

将来の夢は何か。私は昔から「お金持ちになる!」と言ってきた。そのためなら手段は選ばない。なんでもやる。そういう姿勢だ。よく言えばこんなところだろう。悪く言えば具体的にはやりたいことが無いのであるが、ただ一つ、音楽を作って歌うことが好きだったのもまた事実だった。これは列記とした夢では無いだろうか。その気持ちは部活の引退と共に芽生えた。

音楽の世界で生きていきたい。

しかし何をすればいい?カラオケとDSiでしか音楽はしたことがない。あとは光るキーボードで弾き語りができるくらいだ。漠然と音楽の世界を夢見始めたのはいいが、生計を立てるに到るまでのビジョンが全くもって浮かばない。そんな不安定な行き先を見つめて、私は大学進学を辞退して音楽に専念するアイデアをゴミ箱に捨てた。

大学進学

こうなれば大学は保険として使おう。そこそこの就職率でそこそこの企業に就職者を出した経歴をもつ大学でいい。そこに4年間通い、その時間で音楽を一生懸命がむしゃらに頭をフル回転させて卒業までに音楽だけで食べていけるようになろう。もしダメなら会社員として働いて行こう。そう決意したのだ。そうして外堀を埋めなければ1歩も踏み出せなかったのだ。しかし、そこまで決めてしまえばあとは何を努力するか考えるだけだった。努力した結果がついてくるのは知っていたから、そこまで決まればこっちのものだ。まずは大学受験のための勉強をしよう。高校生活は全て部活に注いできた。テスト前の2日間だけ集中して勉強した一夜漬けテストの結果は、順位を1桁以内に止めることはできたが、受験勉強向けの定着は全くしていない状態だった。全てを思い出すのは途方も無い作業だと思った。そこで先に受験の制度を知り尽くすことで抜け道は無いのかと考えた。諦めるのではなく、別の道を考える。部活から学んだ人生の大切なことの一つが早速活きている。

受験にはいくつも制度があった。その中から私は専願の推薦入試を選んだ。無駄なことを省いた最もスタイリッシュかつスマートな方法だと当時の私は思った。高校の成績、英語の試験、面接の3つの点が基準以上えあれば合格というものだった。私は部活動の成績と一夜漬けテストのおかげで高校の成績はA判定という最も良い評価を得ていたため、英語の試験と面接をクリアすればいいだけだった。人前に立つことが好きで誰とでもフレンドリーに話せる性格なため面接も心配は一切ない。英語だけだ。やることは英語だけ。一番成績の悪い英語だけ。

英語を学ぶために三ヶ月間だけ塾に入れてください。

両親に頭を下げた。私立高校に通わせてくれて、全国様々な箇所に遠征に行くお金のかかる部活をさせてくれた。それでもまだ私はこれほど頼らなければいけないのかと、自分に失望した。もっと努力していたならばこの三ヶ月は必要なかっただろう。しかし後悔しても仕方ない。この三ヶ月は必ず有意義なものにすると、心に決めた。

三ヶ月でテストの点数は3倍以上になった。もちろん大学受験も難なく合格した。通っていいた塾から講師にならないかと誘いを受けるまでになった。大学進学後のバイト先が決まった。高校3年11月のことだった。

 DTM

推薦入試が終わり、ようやく将来保険を確保したところで、音楽の勉強に専念できる。まずはじめに、何をすればいいか分からなかった私は音楽に関することならどんなことでも情報を仕入れた。その中にDTMという言葉を見つけた。desk top musicの頭文字をとった言葉で、その名の通りパソコンの中で音楽を制作するという現代の音楽の主流となる制作方法であった。次にそのDTMという言葉を深掘りしていった。どうやらDTMにはDAWというソフトを使うようだ。それはDSiで使っていたエイズミックスのPC版で間違いなさそうだった。これならやったことがあるしできそうだと思い、無料版のStudio One 2を早速インストールして使ってみた。これが見事にハマった。どっぷりと肩までハマった。

あとがき

高校3年間て通っているととても長く感じますよね。あれは新しい経験が多いからだと思うんです。大人になると新しい経験が減って時間が立つのが早く感じるんじゃないですかね。大人になっても刺激的な人生を求め続けたいものですね。

さて、今回はDTMに出会うまで、私が何を熱心にやっていたかという内容でしたね。空手バカでしたねっ(笑)。なので、正確にはDTM歴は5年目ってところですかね。それでも毎日毎日寝る間も惜しんで使い倒したら仕事になってました。

次回、本気出したらなんでも5年で仕事になる説。

嘘です。

次回はこんな感じ。

4-1大学生活とアルバイト
4-2音楽活動
4-3楽曲提供
4-4就職活動

の4本立てです。いよいよ本格的に音楽家村脇優としての活動の様子が明らかになりますね。

それでは次回、お楽しみに!

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