歌ってみたMIXで私がやっていること

音楽クリエイターの村脇優です。

今回のテーマは[st-marumozi fontawesome=”” bgcolor=”#f3f3f3″ bordercolor=”” color=”#000000″ radius=”30″ margin=”0 10px 0 0″ myclass=””]歌ってみたMIXで私がやっていること[/st-marumozi]です!

 

ココナラで「歌ってみた」のミックスを受注しております。こちらのサービスの中身を具体的に説明して、ご利用いただくお客様により安心感を持っていただけたらと思います。

またミックスという名の「整理整頓」は非常に楽しいことだということを布教していくためにも本記事を作成しました。是非あなたもミックス楽しい教徒になりましょう!

今回はやっていることをいつもの手順に沿って細かく種明かししていきます。

超お得!2曲で2,000円歌ってみたミックスします DTM歴8年がオケと歌をミックスします(ピッチ補正付き)

目次

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テンプレ反映

作業時間:1分

まずはDAWに保存してあるテンプレを呼び起こし、作業環境を整えます。使用しているDAWは「StudioOne5Professional」です。

まずはメインアウトに「iZotope Ozone8(細かく設定済)」「PreSonus Phase Meter」「iZotppe Tonal Balance Control」の三つを入れます。これら3つを設定した状態でテンプレを組んでいるので、保存済テンプレから選択するだけで作業は終わります。Ozoneの中は「イコライザー」「ダイナミクス」「イメージャー」「マキシマイザー」の順にそれぞれ設定したエフェクトを通しています。後ろ二つは視覚的に音を捉えるサポート的なエフェクトとして挿していますので、それ自体が音に影響があるわけではありません。

次にボーカル用のテンプレの用意をします。右下「ミックス」のタブをクリックし空間を右クリックして「FXチャンネル」を呼び出します。呼び出した「FXチャンネル」にボーカル用テンプレを呼び出して反映させます。

ボーカル用のテンプレは複雑に組んであるので、別の記事で細かく説明しています。今回は何をどの順番で挿しているのかだけ説明します。

  1. ゲート
  2. ディエッサー
  3. イコライザー
  4. コンプレッサー
  5. リミッター
  6. リバーブ
  7. ダブラー

この部分は人それぞれ好きな設定があると思いますので、あくまでも参考にしていただけたらと思います。

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作業前にまずはこのようにテンプレを呼び出すところから始まります。

オケの処理

作業時間:1分

オケにエフェクトをかけます。

iZotope Neutron2」を使っています。

こちらも設定してあるテンプレを呼び出して、オケに合わせて微調整して完了です。

 

ピッチ補正

作業時間:約40分

次にいただいた音声をDAWに読み込ませ、ピッチ補正をしていきます。

使用するソフトは「Melodyne」です。

いただく楽曲はだいたい聞いたことのがない知らない音楽ですので、本家の楽曲を聴きながら調やスケール、コード進行を調べつつ自分の耳にも頼りつつピッチ補正をしていきます。

ボカロ系の楽曲が疎いので、毎回非常に勉強になります。

時間も長めにかかってフルコーラスの主旋律のピッチ補正で大体40分くらいです。

J-POPカバーの依頼で、知っている曲だった場合はもう少し早く作業ができます。

 

タイミング補正

作業時間:約10分

ピッチ補正の時にタイミング補正も同時に進んでいきますが、自分の中ではセクションを分けています。

全体のピッチ補正が終わったら、全体を通して何度か聴き直します。

その時にタイミングがずれている場合は細かく修正していきます。

遅れていたり走っていたりする部分を、作品として良い状態にするイメージです。

遅れていても走っていても、作品として良い表現でしたらそのまま残しますし、違和感のある場合は直すと言った感じですかね。

合計して全体を2通りくらい聞き直して最後に微調整で大体10分くらいで終わります。

 

ハモリ作成

作業時間:10分

ピッチ補正とタイミング補正が完了している主旋律をコピーして新たにハモリテイクを生成する作業です。

「Melodyne」のフォルマント機能を生かして歌声に違和感が出ないようにハモリを生成していきます。

基本的には本家の楽曲が上ハモリだったら同様にしますが、作品として良い状態が下ハモリの場合もあります。

臨機応変にクライアントと相談品がら決めていきます。

この辺りは私が良いと思った方をいつもズケズケと提案してしまいます(笑)。

採用されなくても全然いいと思って、思いついたことはとりあえずお伝えしています。

 

ノイズ除去

作業時間:1分

はじめに反映させたボーカル用エフェクトテンプレの中のゲートの数値をいじります。

歌っていない部分の環境音を無音に、かつブレスは残す設定をします。

この作業は自分の中で大体セオリーが決まっているのですぐに終わります。

 

エフェクト処理

作業時間:10分

これもテンプレで打ち込んであるモノを微調整していきます。

初めの方に設定したテンプレのを基本にそこからはみ出すぎないようなイメージで微調整していきます。

エフェクト処理の目標として「声の艶感を出すこと」「オケの迫力を損なわないこと」「声とオケの距離に違和感のないこと」の3つくらいを立てています。

どの音がきても大丈夫なようなテンプレを組んでいるので、大体は整っているのですが、万能というわけではないのでこの作業は必ず必要です。

特にボーカル用エフェクトの「ゲート」「イコライザー」「コンプレッサー」「リバーブ」「ダブラー」のつまみは毎回チョコチョコいじらなければいけないです。

いずれ自動化したいと考えていますが、今のところ自動化にたどり着くアイデアすらできていない状態ですので先は長そうです。

 

音量調整

作業時間:10分

最後の音量調整です。音量調整で「エフェクト処理」のセクションで立てた3つの目標が破綻すれば、また一つ前のセクションに戻ることもあります。

音量調整はStudioOneの「ゲインエンベロープ」の機能を使うことで細かく設定ができます。

テイクごとの音量と「ゲインエンベロープ」のオートメーションと各トラックごとのフェーダーで調整をして大体2回くらい通して聞いて完了です。

 

まとめ

1曲のミックス合計作業時間:約73分

現在(2021/01/22)、ココナラでは1曲1000円の超お得キャンペーン中(値上げ予定)ですので、時給換算すると悲惨です。考えないようにしています。

ココナラはサービスが何件購入されているかが一目瞭然ですので、まずはその数字をある程度獲得する必要がります。その数値を一定数位するために、期間を決めて激安のキャンペーンをしているところです。

数字の持つ信頼は誰もが持つ共通認識ですので仕方がないです。

ミックス業界の相場を下げてしまっているのは大変申し訳ない気持ちですが、サービス継続・向上のための戦略です。戦略は内緒ですからね。誰にも言わないでね。

 

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