ミュージシャンにこそ勧めたい秘伝のマーケティング術

音楽家の皆さん。どうも。音楽家の村脇です。

音楽家の売り物は作った音楽ですよね。作った音楽をどうやって売るか考えたことはありますでしょうか。

音楽家は意外とマーケティングには無頓着だったりしますよね。そのためにプロダクションやレーベルがあるんですけどね。

個人でやっている人はマーケティングのノウハウも頭に入れておくと、より生み出した商品が売れるようになります。ぜひ覚えて使ってみてください。

目次

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ゴルディロックス効果(松竹梅の法則)

ゴルディロックス効果とは、「三匹の熊」の童話になぞらえて経済学や心理学などで使われるある現象を指す言葉です。松竹梅の法則とも呼ばれています。

物語の中にゴルディロックスという名前の少女が登場し、三種のお粥を味見したところ、熱すぎるのも冷たすぎるのも嫌で、ちょうどよい温度のものを選ぶ[1]。この童話が世界中でよく知られていることから、この名前を使うことで“ちょうどよい程度”という概念の理解が容易になり、他の幅広い領域にも適応されるようになった。

出典:Wikipedia

3つの価格帯の商品が出品されていると、真ん中の価格帯の物が一番よく売れるという物です。

コース料理で、

  • 松コース¥1,980
  • 竹コース¥2,980
  • 梅コース¥4,980

このように料金設定がされていたとすると、最も選ばれるのは真ん中の竹コースというわけです。

これを用いて、音楽家に応用すると例えばこんな感じになります。

  • 作詞作曲編曲セット:¥30,000
  • 作詞作曲編曲+レコーディングセット:¥40,000
  • 作詞作曲編曲+レコーディング+ピッチ補正セット:¥50,000

こんな感じです。売りたい商品ができたときは価格帯を3つに分けて販売するようにすると良いです。そして特に売りたい商品を真ん中に持ってくると良いでしょう。悪用厳禁ですww

フレーミング効果(言い方を変えて説明)

フレーミング効果とは、実質的には同じ意味を表す選択肢であっても、その表現方法などが異なるだけで全く逆の選択をしてしまう現象のことを言います。

出典:企業TV

いきなり音楽の話で例えてみます。

例えば1曲作るのに¥30,000だとしますね。これを2つのパターンで宣伝してみましょう。

  • 普通に宣伝
    →1曲¥30,000であなたのオリジナルソングお作りします!!
  • フレーミング効果
    →1日あたり82円でオリジナルソングが作れちゃう!!(365日)

さていかがでしょうか。365日で割ると、1日あたりのかかるお金がペットボトルの水より安く住んでしまいます。他にもこんなのもあります。

  • 普通に宣伝
    →あなたの歌声¥4,000でレコーディングいたいます!!
  • フレーミング効果
    →練習スタジオ利用約2回分のお値段でレコーディングができちゃう!!(¥4,000)

以下かですか?なんだか得した気分になりませんか?フレーミング効果をどんどん使っていきましょう!!悪用厳禁!!

プロスペクト理論(損失回避を応用)

プロスペクト理論の元となった実験は、ダニエルカーネマンが「一つだけの質問による心理学(psychology of single questions)」と呼ぶ手法による。この手法は、心理学者のウォルター・ミシェル英語版が用いた方法を参考にしたものである。

例えば、以下の二つの質問について考えてみよう。

  • 質問1:あなたの目の前に、以下の二つの選択肢が提示されたものとする。
  1. 選択肢A:100万円が無条件で手に入る。
  2. 選択肢B:コインを投げ、表が出たら200万円が手に入るが、裏が出たら何も手に入らない。
  • 質問2:あなたは200万円の負債を抱えているものとする。そのとき、同様に以下の二つの選択肢が提示されたものとする。
  1. 選択肢A:無条件で負債が100万円減額され、負債総額が100万円となる。
  2. 選択肢B:コインを投げ、表が出たら支払いが全額免除されるが、裏が出たら負債総額は変わらない。

質問1は、どちらの選択肢も手に入る金額の期待値は100万円と同額である。にもかかわらず、一般的には、堅実性の高い「選択肢A」を選ぶ人の方が圧倒的に多いとされている。

質問2も両者の期待値は-100万円と同額である。安易に考えれば、質問1で「選択肢A」を選んだ人ならば、質問2でも堅実的な「選択肢A」を選ぶだろうと推測される。しかし、質問1で「選択肢A」を選んだほぼすべての者が、質問2ではギャンブル性の高い「選択肢B」を選ぶことが実証されている。

この一連の結果が意味することは、人間は目の前に利益があると、利益が手に入らないというリスクの回避を優先し、損失を目の前にすると、損失そのものを回避しようとする傾向(損失回避性)があるということである。

質問1の場合は、「50%の確率で何も手に入らない」というリスクを回避し、「100%の確率で確実に100万円を手に入れよう」としていると考えられる。また、質問2の場合は、「100%の確率で確実に100万円を支払う」という損失を回避し、「50%の確率で支払いを免除されよう」としていると考えられる。

出典:wikipedia

この実験のように、人は本能的に損失を回避する傾向にあることがわかります。これを商売に応用するのです。この理論は現代で至る所で目に入ります。

  • 今買わないと損!
  • 期間限定セール!
  • 先着30名!
  • 初回限定セール!
  • 全額返金補償!

みたことがある表示があるのではないでしょうか。これら全てプロスペクト理論を応用したマーケティング術なのです。マーケティングは一見悪徳そうに見えますが、実際は私たちの生活の中に溶け込んでいるんですね。

では音楽に応用してみましょう。

  • 年末セール:12月までに依頼された方は¥3,000割引!!(数の優位性で収益化)
  • 初回体験割引:初めてご利用の方は¥10,000割引します!!(継続利用で収益化)
  • 全額返金補償:一定期間内なら全額返金補償対象です。(受注可能性向上による収益化)

このような感じになります。ぜひ価格設定の中に織り交ぜてみてはいかがでしょうか。悪用厳禁!!!

クロスセル・アップセル(合わせ買いを進める)

クロスセルは、「他の商品などを併せて購入してもらうこと」を意味する。目的は、顧客当たりの売上単価の向上。

たとえば、商品の販売時や購入後のフォローアップ時に、関連商品や「この商品を買った人はこんな商品も買っています」といったレコメンドを提示することで、クロスセルを達成できる。

クロスセルを達成できると、顧客数を増やすことなく総売上額を増やせる。新規顧客を獲得するのはコストが高くなりがちであるため、顧客あたりの売上単価を向上することは効率の良い売上向上策となる。

出典:impress

スタバやマックで「そちらの商品でしたらご一緒にこちらの商品がお勧めですがいかがでしょうか?」などと合わせ買いを促されたことがあると思います。「セットで買うとお得です」なんて言われたら、じゃあ買おうかなとなりますよね。これがクロスセル・アップセルです。

結果的に動いたお金はクロスセルが達成された方が大きくなってることがわかると思います。消費者はお得に感じるかもしれませんが、会社はより儲かっているのです。

これを音楽に応用してみましょう。

  • 作詞作曲編曲セットを依頼された方、一緒にレコーディングはどうですか?セットにするとお得にレコーディングができますよ!
  • レコーディングされた方、一緒にライブ用音源(ハモリが入ったオケ)はいかがですか?セットにするとお得になりますよ!

こんなところです。悪用厳禁!!!!

まとめ

ゴルディロックス効果(松竹梅の法則)

3つあると真ん中選びがち!商品を出すときは3種類の価格帯を用意して、真ん中のラインナップに一番売りたいものを設定!

フレーミング効果(言い換えて説明)

この病気を直す手術して、10人中7人が3年以内に亡くなっています。
この病気を直す手術して、10人中3人が3年以上生きています。

良い方に注目して、言い換えて説明するやり方!

プロスペクト理論(損失回避を応用)

  • 今買わないと損!
  • 期間限定セール!
  • 先着30名!
  • 初回限定セール!
  • 全額返金補償!

みたいに今やっとかないと損するよ!ってやつ。

クロスセル・アップセル(合わせ買いを進める)

「常連さんだけに勧めているんですが」と言われて気分の悪い人はいねぇよなぁ!しかもセットでお得なら買っちゃいます!!

合わせ買い最高!!!!!!ってやつ(ちょっと違う)

 

 

 

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