ミュージシャンにこそ知って欲しい「デジタル」と「アナログ」の話

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デジタル時代を生きぬけ!

デジタル時代を生き抜く世代にとって「デジタル」と「アナログ」の知識は必要です。特にミュージシャンにおいては大切な知識になります。現実世界とネットの世界を上手に行き来して音楽を届けられる人が求められています。音楽を生み出すのは現実世界の自分。音楽を発信する現場はネットの中。現実はアナログ。ネットはデジタル。これら二つの世界をシームレスに行き来できるようになるには「デジタル」と「アナログ」の知識が必要なのです。

次世代のミュージシャンこそ、デジタル時代を生き抜いてください!

デジタルとアナログの違い

それぞれを簡単に説明します。

デジタル

デジタルを日本語に直すと「断続」です。0から1までの間をわかりやすく100分割して示すと、0から1までの間に100個の点ができます。これらを直線で繋げばデジタル信号の完成です。引きで見れば滑らかに見えますが、ズームすればするほどカクカクになります。イメージできましたでしょうか。写真データをイメージしてみてください。ズームすると色の違う正方形が見えてくるはずです。あのイメージです。

アナログ

アナログを日本語に直すと「連続」です。0から1までの間に点はなく、無段階で変化可能な曲線があります。引きで見ればもちろん滑らか、どんなにズームしても滑らか。それがアナログです。あなたが今耳している音は全てアナログの音です。

デジタル音質はアナログ音質に勝てない

デジタルとアナログ、断続と連続が大まかに理解できていれば、「デジタル音質はアナログ音質に勝てない」の意味がわかるはずです。CDやMD(死語かな?w)を始め、ストリーミング再生やMP3ダウンロード音源などは全てデジタル音源です。このデジタル音源の音質はアナログ音源の持つ音質に勝ることができません。それは情報量に圧倒的に差があるからです。

デジタル音源は断続的な音の再生です。超スロー再生すると音が途切れ途切れで続いているのです。点と点(音と音)の隙間を少なくすることで普通に聞く分では途切れているように聞こえないのです。この点と点の隙間をなくし、アナログ音源に極限まで近づけた音源をハイレゾ音源といいます。

次に、デジタル音源はアナログ音源の再現であることを理解してください。現実で起こった音を収録して再生できる状態にしていると言うことは、アナログ音源(生演奏)を再現していると言えます。デジタル音源は”1度きりしか聞けなかった音楽”を何度も楽しめるようにした素晴らしい技術なのです。逆に、アナログ音源(生演奏)の再現でしかないため、よりアナログ音源(生演奏)の価値を高めたとも言えます。

デジタル音源はどんなに点を増やしてもアナログ音源にはなり得ません。点と点デジタル音源の音質はアナログ音源の音質には勝てないです。アナログは点の存在を許さない線なのですから。

デジタルの特徴

デジタルのメリット

  • 何度でも再生できる。
  • 何個にも複製できる。
  • 再生に物理的な大きさを要しない。
  • 様々な環境で再生可能。

デジタルのデメリット

  • アナログ音源の音質に勝てない。
  • アナログ音源の再現が難しい。
  • 著作権を侵害されやすい。

デジタルの良さはなんと言っても物理的な大きさを伴わないところです。物理的に小さな保存領域に大量の音楽を保存することが可能です。いつでも同じ品質で再生でき、様々な再生の方法があります。圧縮方式も数多く存在し、それぞれの特徴を生かした保存・再生が可能です。

アナログの特徴

アナログのメリット

  • デジタルでは表現できない素晴らしい音が鳴る。
  • 生楽器の生演奏の音の粒子が細か過ぎて掴めない。とにかく良い音。
  • レコードに収録された音源は独特の暖かさを持っている。

アナログのデメリット

  • アナログをそのままの音質で保存するのは不可能。
  • アナログを保存したとしても大きく劣化し物理的にも大きなものになる。
  • アナログ保存された音源の再生機器がマイナー。

アナログの良さは音の暖かさや存在感と言った抽象的な部分です。保存に置いてはデジタルには到底敵いません。生楽器の生演奏にデジタル音源が敵わないように。

ミュージシャンにとって必要な具体的な知識

今扱っている音楽はほとんどがデジタルであること。

現代ではデジタル音源が主流です。ストリートライブを例に挙げてみましょう。ストリートライブでは電池駆動のマイクプリアンプ搭載のパワードスピーカーがよく用いられます。マイクとiPhoneの音源をケーブルでスピーカーに繋ぐだけで大きな音が出ますよね。

さてここで問題です。その際にiPhoneから出力された音はアナログでしょうか、デジタルでしょうか。

正解は「デジタル」です。iPhoneからはデジタル音源しか再生できません。立ち止まった観客に聞こえているのはデジタル音源です。

2問目。マイクから入力された音はアナログでしょうか、デジタルでしょうか。

正解は「アナログ」です。人の声はアナログ音源ですから、マイクから入力された音源はアナログです。観客に届いている声はアナログ音源です。

おけを使ってのストリートライブではデジタルとアナログの両方を用いていたのでした。

まとめると、録音されていない話し声や歌声はアナログ、それ以外はデジタルなのが今の世の中です。

ロックバンドはアナログ

「ロックバンド」は学生の言う「野球部」的な(代名詞的な)言い方ですww。

ボーカル、ギター、ベース、ドラムの4ピースバンドを例に挙げてみてみましょう。

  • ボーカルはマイクでアナログ信号を入力してスピーカーから出します。
  • ギターはアンプにアナログ信号を入力してスピーカーから出します。
  • ベースはギータと同じ。
  • ドラムはマイクでそれぞれの打楽器のアナログ信号で、、、マイクと同じです。

いかがでしょうか。バンド演奏はアナログです。注意して欲しいのは、バンドのCDはデジタルという点です。バンドだとしても、レコーディングして販売する時はデジタル音源にするほか選択肢がありませ。

圧縮方式、拡張子、MP3、WAV

よく聞くこれらを解説して終わりにします。

圧縮方式
→アナログ音楽をデジタイズする時には必ず圧縮をしなければなりません。その方式が様々な形に細分化されているのです。主流はMP3とWAVです。WindowsだとWMAという拡張子になっていたりします。

拡張子
→拡張子とは「ファイル名.mp3」の「.mp3」の部分です。厳密には「.」は拡張子ではありません。様々な圧縮方式、ファイル形式で保存されたファイルがどのような保存のされ方をしているかは拡張子をみて判断しましょう。

MP3
→MP3はファイルサイズを小さく保存することが可能な拡張子です。2000年から2001年にかけてドイツで開発されました。この辺りからモバイル端末での音楽再生文化が発達し始めました。チェック用などのガチ音源ではない場合に使いましょう。

WAV
→WAVは音楽業界で主流の圧縮方式です。ファイルサイズは大きいですが、DAWからのミックスダウン時に劣化が少ないです。個別にビットレートや周波数を設定することで、CDやストリーミングなどに適した音源にすることができます。ガチ音源や提出する音源などはWAVを使いましょう。

まとめ

デジタルとアナログについてはググってより深い知識を身に付けていただきたいです。特にDTMで作曲をする人にとっては必要な知識となります。完パケする人はぜひDDPについても知っておくようにしましょう。

 

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