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日本のR&Bシーンをリードし続ける存在
キング・オブ・Jソウルこと久保田利伸さん。56歳現在でも新曲を出し続け、しかもYouTubeの急上昇に乗せてくる。ずっと30代で音楽をしているような生き生きした姿と確実に蓄積された非常に高い音楽性が併せ持つ独特の雰囲気が、R&Bという日本では馴染みの薄いジャンルを目の前にしても、彼の今日をヒットさせる。
もうそろそろ新たな純日本人のR&Bアーティストが出てきてもいい頃だろうが、国民的にヒットするような人間は現れていない(AIさんはクォーターなのでノーカウント。清水翔太さんは団塊世代の支持を持っていないためノーカウント)。最近になってようやく凍りついたJソウルが溶け始めたのか、R&Bが流行り始めてきている。しかし、それも音楽に敏感な人々の間だけであり、世間一般に浸透したかと言われたらそうではない。
きっと久保田さんも若手のアーティストが日本で広く認知されることを願っているであろう。そうでなければ、56歳でこれほど時代にセンシティブな楽曲を日本の音楽シーンに投下しないだろう。
So Beautifulを通して私が感じたこと
上にも書いた通り、非常に繊細な音とメロディーが散りばめられたセンシティブな楽曲であると感じた。海の向こうではこういった楽曲が溢れている。YouTubeで”Slow Jam”と検索すれば80年代からその存在が認められ広く認知されていることとともに、再生数がその人気を物語っていることを目の当たりにできる。その影響を少なからず受けていた2000年代初頭の日本の音楽はやはりガラパゴス化し、SlowJamな雰囲気から逸脱した路線の音楽が流行った(個人的には大好き)。10年遅れでやってくる流行の中でも、もっとも遅れているのがR&Bのジャンルである。巷では”オシャレ系の曲”で通じるあのサウンドだ。ようやく2018年になって前向きになり始めた国民性を街の中やメディアに感じる。遅く見積もって海外が90年代にやっていたことが2020年を目前にしてようやく流行りそうということは、30年遅れということになる。一人当たりの情報量が江戸代の365倍の現代、つまり当時の1年分の情報を1日で処理しているというこの情報化社会の中で、30年の遅れはとりかえせるだろうか。アメリカのビルボードチャートに日本人の楽曲がランクインするひは30年後になるのであろうか。それはわからない。一人一人が国家単位において音楽の重要性に気づき、行動しなければならないことを気づくのが30年後にならないようにしなければならない。
注目の新人R&Bアーティストは?
R&Bという枠からブラックミュージックという枠に広げて若手の注目アーティストを紹介していく。
SIRUP
大阪出身のR&Bシンガー。予測不可能のフェイクがいくつも繰り出す。真似できないほど高い歌唱力が1番の武器。ジャルじゃる後藤と瓜二つ。
RIRI
若手天才女性シンガー。この動画では9:03から歌う。SNSや歌ウマ番組によくいる小手先テクニックなんちゃってR&Bシンガーとは訳が違う。自然に繰り出すテクニックはまるで体の一部のよう。ピッチ補正機能が喉に標準搭載。未成年。
SANABAGUN.
ヴォーカルの高岩遼が平成生まれの昭和スター。渋すぎる。ジャズ育ちの天才ボーカリスト。ジャズとヒップホップを合わせたブラックなテイストが異彩を放つ魅惑のバンドサナバガン。
まとめ
私もR&Bアーティストの端くれとして肩を並べたい気持ちがいっぱいだ。努力あるのみ。以上!
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