【歌唱研究法】聞く練習でカラオケが上手くなる!

こんにちは。今回は私が普段のお仕事で行なっている歌唱指導の中から、継続的に歌を上手くしていける可能性を見出すカリキュラムを抜粋して紹介しちゃいます!題して・・・

歌唱研究法 

でございます!ざっくり内容を説明させていただきます。

歌が上手い人というのはある程度耳の肥えている人で、たくさん音楽を聴いてたくさん音楽を奏でた人です。つまりインプットとアウトプットが多い人というわけです。歌の練習をイメージすると発声であるとか腹式呼吸であるとか、何かとアウトプットのイメージが強いと思います。しかし、今回の記事はインプットに着目することで、アウトプットが多くなりがちなところをバランスをとり直すという試みでございまする。

インプットとは具体的には音楽を聴くということです。それだけですが、その聴き方に歌が上手くなる秘密があったのです!

目次

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歌唱研究方とは

歌唱研究方とはワキワキこと村脇優が提唱する歌が上手くなる音楽の聴き方である。

wikiっぽくなりました?w

大事なこと言います。

多くを知ることで、自分のレベルや立ち位置をより把握することができ、練習時の上達効率を向上させる。

この練習法の本質はここにあります。しっかりと念頭におくように!テストに出すよ!

それではざっくり研究の仕方を説明しますね。

歌唱研究法-STEP1-「YouTubeを活用せよ!」

研究対象にしなければならないのはプロのアーティストさんたちです。そのライブ映像がもっとも勉強になります。そしてさまざなジャンルの、様々な性別の、様々な言語の人達を目撃する必要があります。これらの条件を満たした無料のコンテンツがあなたの手の中にあります。そうです。YouTubeです。さぁ今すぐにYouTubeを開くのです!!

歌唱研究法-STEP2-「目で聞け!」

人の話は目で聞け!なんて教壇にたつ大人に言われた記憶がある人も少なくないと思いますが、YouTubeにあるライブ映像も同じように扱いましょう。厳密に言うと、目は見るのに使うものですよ!先生!

見るポイントはこちら。
・ブレスは鼻から?口から?
・どこに力が入っているかしら?
・声と息の割合はどれくらいかしら?
・マイクと口の距離はどれくらいかしら?
・高い声と低い声の質感に変化はないかしら?
・裏声を使ったり地声を使ったりしているかしら?
・姿勢や目線、動きの激しさや服装はどうかしららら?

などです。実際に映像を見ながらやって見ます。

1:久保田利伸さん

https://www.youtube.com/watch?v=omhjl-ia42Q

注目して欲しいところは、サビとそれ以外の表情です。表情の違いが声にどのような違いをもたらしているでしょうか。

シンキングタイム!!!!!

チッチッチッチッチッチ。

どかぁん!!

効果音間違えました。

 

それでは私の考察を発表します!

サビは口角が上がってるから明るい印象に聞こえる!それ以外は口角を上げていないからサビが目立って聞こえる!

これです。他にも要素はたくさんありますが、こういう小さな気づきを大切にしていきましょう。小さな積み重ねが君を強くする!(塾の先生並みの熱血で)。

皆さんはどう感じましたでしょうか。

2:石川さゆりさん

https://www.youtube.com/watch?v=ZBGeecgjinM

注目して欲しいのは力の入り具合です。特に高い音と低い音の力の入り具合の違いを見つけて見ましょう!

シンキングタイム!!!

チッチッチッチッチッチ

だ〜ん!!!

 

結果発表!!!!!!

高音も低音も首の筋肉の様子が同じ?!いや違う!常に脱力しているんだ!

そうです。歌うときは常に脱力するのです。力の強弱で歌に表情をつけるのではないのです。力は一定(というか脱力ね)で息の量や質感の変化など細かいテクニックで微妙な表現をしているのです。

皆さんはどう感じましたか?

3:竹原ピストルさん&玉置浩二さん

https://www.youtube.com/watch?v=j8HVxU_wtjU

続きましてこちらの動画。

これまでのお二人(久保田利伸さん、石川さゆりさん)とはタイプの違うお二人です。今度の動画で知って欲しいことは何だと思いますか?考えて見てくださいなっ。

シンキングタイム〜〜〜〜〜〜〜〜ぅ!

父父父父父父っ。

はい〜〜〜〜〜。

さあどうでしょうか。わかりましたか?気づいて欲しいこと。

竹原さんは力を入れる歌い方をしている!つまり、脱力が正解というわけでもない!

そう、彼もまたプロです。歌唱研究法の醍醐味はこのような点にこそあると思います。はじめに記したように多くを知ることを目的としています。 その点において竹原ピストルさんと久保田利伸さんの歌い方の違いを考えることはとても有意義なことなのです。

おまけで玉置浩二さんです。彼は日本で最も上手いボーカリストとして知られています。その上手いと感じるポイントがどこにあるのかも一緒に考えて見ましょう。考えることが大切なのです。正解はありません。私が感じたのは次の通りです。

大きく口を開けて力強さを表現している。つまり、物理的に音の出口が大きいことは聞こえてくる音にしっかり影響するということがわかる。

このように様々な人を比べてたくさんの考察を重ねていきましょう。

歌唱研究法-STEP3-「耳で考えろ!」

目でみた次は耳の出番です。目を閉じて神経を耳に集中させましょう!あ、もちろんこの記事を読むときは目を開けてね?

ポイントはこちら
・楽器隊との一体感(グルーヴ感)はどう?
・オリジナル音源とライブ音源の違いはどう?
・日本語の発音や言葉の聴きとり易さはどう?
・声と息の割合はどう?

など先ほどの目で見て考えることができれば自分で課題を作ることもできますよ!大丈夫!それでは詳しく掘り下げていきましょう。

1:同じ楽曲のカバーを比較する

非常にちょうど良い動画を見つけました。この記事を書くためにあるようなものですな!ははっ!

それぞれ録音のしつは違えど発生の仕方の違いは聴き取れます。どんな違いがあるのか考えて見ましょう。

久保田利伸さん

声の軸の位置:上顎→頭に響かせ鼻を抜ける綺麗な音。
声と息の割合:声:息=9:1
オケとの一体感:ぴったり

まとめ
R&BのR(リズム)の部分がバッチリあっててストレスフリーな歌声。声の質感もフラットでR&Bのエッセンスがもりもり。初心者も玄人も彼の歌い方を一度は研究し真似してみるべきだと言及します。

玉置浩二さん

声の軸の位置:上顎と胸→高い種は数と低い音が混ざって聴き心地の良い音。
声と息の割合:声:息=8:2
オケとの一体感:ため気味

まとめ
タメと情熱的な抑揚が作り出す玉置浩二サウンド。表情が豊かになる手法の一つのタメは使う場面によってはねちっこくクドい印象になるが、しっかりと使いこなしている。

徳永英明さん

声の軸の位置:喉→天から授かりし崇高な声質を生かした音。
声と息の割合:声:息=6:4
オケとの一体感:走り気味

まとめ
喉で歌うのはダメ的思想がぶち壊された上に、走るのはNG的思想も同時に破られる。なぜこれ程に心地よいのか。ポップス音楽に正解はないのです。「売れた=良い」の方程式がある以上、全てが可能性に満ちているのです。

聴くポイントを絞る→聴く→書き出す→比較する

この流れで研究してください。これらの比較対象の中にご自分の声の録音を入れることによってより有意義な考察になるでしょう!

2:下手な人の歌を比較する

「下手な人」を引き合いに出すのは侮辱的な行為なので控えますが、参考にしてほしい動画は「YouTubeの歌って見た動画」にたくさんあります。ツイッターのシンガーと名乗る方々の固定ツイートでも大丈夫です。何が言いたいのかというと、

プロと素人の違いを考えてください!

ということです。プロは音楽を生業にしている人、素人はそうでない人です。その間に隔てる何かに気づくことができればあなたはプロになれる可能性を大きく引き上げることになります。

総まとめ

自分で考え行動する。

精神論になってしまいましたが、これが最も大切なことなのです。今回はこの言葉を伝えるためにこれだけ多くのコンテンツを用いたのですから、どれほど大切かは察していただけると思います。

ネットに書かれていた発声方法や腹式呼吸のやり方、ボイトレの本に書かれている練習法、スクールの先生の言葉やそこで学んだこと。それらはどれも間違ってはいません。しかし、あなたが自分で考えて行動したことは、全てここに挙げたどの情報よりも貴重なものになり得ます。

今回の記事の内容や他の方の記事の内容を参考に、ぜひとも、自分で考えて行動してください。

 

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