音楽はビジネスじゃない?いいえビジネスです。

「音楽はビジネスじゃない!芸術だ!」という考え方があります。「芸術もビジネスですよ」と私は反論します。

今回は音楽家にとって大切な考え方を紹介します。

音楽で食べられる人は『芸術=ビジネス』と捉えている

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 村上隆さんの『芸術起業論』という本を読んでくれ

村上 隆(むらかみ たかし、1962年(昭和37年)2月1日 – )は、日本の現代美術家ポップアーティスト映画監督。有限会社カイカイキキ代表取締役、元カリフォルニア大学ロサンゼルス校客員教授。学位は博士(美術)東京芸術大学 1993年(平成5年)。

出典:wikipedia

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知らない方はぜひどんな方なのか知ってください。

村上隆さんの『芸術起業論』をスーパー省略すると、「芸術家こそ自分で稼げるようになれ」ということが書いてあります。この主旨の大前提には『芸術=ビジネス』が存在していることがわかりますか?

村上隆さんは芸術の中枢は米国の市場にあると述べています。彼が市場で学んだことを日本人の芸術家に教えて、日本でもアメリカの芸術市場と同じように教育をしています。なぜなら、米国で通用しない芸術は認められるのが難しいからです。日本の芸術家は非常に優秀です。世界的にみてもかなり高いクオリティを生み出すことができます。しかし、市場価値が付きにくいのです。これは米国の芸術市場を理解していないからなのです。ルールを知らずに試合しているのと同じことです。なぜこのようなことが起こってしまうのか。日本に権威がないからです。権威が「良い」と言わなければ、一般民衆は良いかどうかわからないのです。

米国の芸術市場は大富豪の娯楽によって成り立っています。大富豪の見栄張りが芸術に大きな価格を付けます。例えば2億円の価値が付いた絵があるとします。その絵の価値を決めたのは芸術家でも一般でも権威でもなく、大富豪です。これによって大富豪は1つの絵を2億円で評価した人になるわけです。そして大富豪は権威となるのです。この仕組みを理解しなければ芸術作品に価値がつくことはありません。

この仕組みを理解したら、芸術がビジネスであることがわかるはずです。

芸術家は作品を作ることが仕事です。作品を作るにはお金が必要です。材料や経験や思想を磨いて、技を練習して作品を作るのです。そんれにかかる時間や費用はどうやって得るのか。ここが問題なのです。ミュージシャンやアーティストはお金にならないというレッテルが貼られているのは、この部分を考える人が少なすぎるからです。考える人が少ないと、答えも限られてしまします。

答えは簡単です。パトロンを見つけるのです。支援者を見つけ出せばいいのです。大昔からこの仕組みは変わりません。お金を持っていて芸術に理解のある人に出資してもらうのです。出資の見返りは「生み出された芸術によって人間の文化が進歩すること」です。

仕組みは簡単ですが、見つけるのはとても難しいです。日本人でこの思想を持ったお金持ちに出会える確率は非常に少ないです。目の前の利益に目が行きがちだからです。芸術を楽しい面白いと思えるパトロンを探すのです。

自分で食べるためにすること

音楽家こそマーケティングを勉強すべきです。

日本で音楽家がどうやって生きていくのが一般的なのかは周知されていません。遠くに作る側の人間の中身は本当に知られていません。

演者側はオーディションやスカウトなどによってレーベルに所属し、巨大な広告費によって宣伝され、収益をあげられるようにコンテンツごと成長させられています。これは全て仕組まれたことで、大きなマーケティング力がバックについているのです。

作り手側はルートがいくつもあって説明が難しいですが、編曲家を例にあげるとします。編曲家は著作物を作りませんから、ギャランティで仕事をします。発注がなければ仕事がありません。編曲家自体にブランド力がなければ継続した依頼はもらえません。編曲家はマーケティングを勉強して、自分が生み出す商品(編曲)を売り込む方法を考えなければならないのです。

音楽を売るにはマーケティングが必要です。音楽は商品です。サービスは商品です。この考え方を忘れてはいけません。

いかに良い商品を作るか試行錯誤しましょう。トライ&エラーを繰り返して、バージョンアップしていきましょう。

まとめ

  • 村上隆さんの『芸術起業論』を読むこと!
  • 音楽家こそマーケティングの勉強をすること!

 

 

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