オペラとミュージカルの違い

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オペラとは

舞台芸術の一種で、歌唱を中心に、作品全体が主として音楽によって表現されてゆく劇。語源はラテン語のopus(作品)の複数形。誕生期にはdramma in musica(音楽による劇)またはdramma per musica(音楽のための劇)とよばれていた。日本では「歌劇」とよばれることもあるが、この語はもっと幅広い、歌唱を中心にした劇の総称としても用いられている。
オペラの音楽は、独唱、合唱、管弦楽などにより構成され、登場人物は歌い手でもあり、台詞(せりふ)がそのまま歌詞になり、ストーリーが展開してゆく。したがってオペラの上演には、演奏を含めた音楽的要素のほかに、文学的要素(台本、歌詞など)はもとより、美術的要素(装置、衣装、照明など)、挿入されるバレエなどの舞踊的要素、そして演劇的要素(演出、演技など)も欠くことのできないものであり、総合芸術としての魅力をもっている

出典:コトバンク

このように、オペラとは劇のことを指しています。セリフが歌になっているところが特徴です。オーケストラの演奏に合わせて沢山の登場人物が美しい衣装と化粧で演技します。

ミュージカルとオペラの違い

演劇,音楽,舞踊を有機的に融合し,19世紀後半のアメリカで生れ発展した総合舞台芸術の一形式。ヨーロッパオペレッタやボードビル,バーレスクに加えてアメリカ独特のミンストレル・ショーの要素などを取入れ,1927年『ショー・ボート』の登場によって確立された。その後 R.ロジャーズ,O.ハマースタインのコンビによる『オクラホマ!』 (1943) を経て黄金期を迎え,『南太平洋』 (49) ,『マイ・フェア・レディ』 (56) ,『ウエスト・サイド物語』 (57) ,『サウンド・オブ・ミュージック』 (59) など,次々とヒット作が生れた。 1960年代後半からは,『ヘアー』 (67) などロックによるミュージカルも登場,またそれまで楽天的な物語展開が一般的であったのに対して,アメリカ社会の混乱を反映するように『コーラスライン』 (75) のような現実を照し出そうとする作品もみられるようになった。日本では,大正期に伊庭孝や高木徳子らによって初めて浅草オペラに取入れられ,昭和初期の軽演劇に引継がれた。本格的な展開は,菊田一夫の熱意によって 63年東宝劇場で上演されたブロードウェー・ミュージカル『マイ・フェア・レディ』に始る。以後,東宝や劇団四季が次々に移入ミュージカルを手がけ,ブームを生んだ。一方創作ミュージカルでは,70年にオフ・ブロードウェーで東由多加作『黄金バット』を5ヵ月間ロングランさせた東京キッドブラザース (1968創立) をはじめ,いずみたくの『洪水の前』 (80) などで知られる劇団フォーリーズ (77) や音楽座 (77) などミュージカル専門の劇団が活躍。なお宝塚歌劇団の公演も「歌劇」と称しているものの,ミュージカルに近い舞台も多い。

出典:コトバンク

オペラの方が歴史が長いです。ミュージカルは主に踊りに焦点を当てたより現代的な舞台芸術と言えます。

声楽とは

人間の声によって人生の哀歓や悲壮美・崇高美などを聴衆に感じさせる音楽分野である。本来的には西洋音楽の用語であり、器楽に対して人間の声による音楽を指す

出典:Wikipedia

「演奏している楽器はなんですか?」に対して「ギターです。」と答えるますよね。声を楽器と捉えた場合に声楽となりますから、歌の場合は「ボーカルです。」「声楽です。」と答えてOKです。オペラで使用されるボーカルもクラシックの声楽です。ポップスの発声が使用されることはありません。

声楽の曲は「歌曲」といいます。

言葉 (詩) と音楽の結合を特色とし,旋律的に歌う曲。独唱歌曲を主体とし,斉唱,合唱のものも含む。民謡風の歌曲は,幾節かの詞を同じ旋律で歌う有節形式のものが多く,芸術歌曲はこれを微妙に変化させた変化有節形式や,数節の詞を通して作曲した通作形式をとるものが多い。歌曲は洋の東西を問わず古くから存在するが,西洋ではルネサンスのリュート伴奏の歌曲やシューベルト以後のピアノ伴奏の歌曲 (→リート ) が有名。日本の古典音楽としての歌曲は歌謡ということがある。

出典:コトバンク

クラシック系統の歌を歌う人に対して「オペラ調」という言葉で表現するようですが、「歌曲」というようにしましょう。

まとめ

舞台芸術であるオペラを知れば「オペラ調」という言葉がどれほど的外れな言葉かを理解することができると思います。オペラに登場する楽器は数多く存在するのに加えて、美術の要素もかなり多く含まれている総合芸術ですからオペラはオペラ、声楽は声楽で理解している方が格好いいですよね。

声楽の人が一般の人にわかりやすく「オペラ調で」と話ているのを聞いて日本のリテラシーの欠如に悲しくなりますが、この記事を読んで少しでも音楽の会話が弾むよう手助けになればいいなと思います。

 

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