みなさん!ビブラートしてますかーーーーー!!!!
私はしてまーーーーーーーーーーす!!!!
取り乱しました。今回の記事はお待ちかね、ビブラートの練習方法です。他のブログには書かれていないようなお得な情報が満載です!なぜなら私が現場で実際に教えている内容だから!本来ならお金取りますからね!今回は特別!太っ腹おじさんと呼んでくださいな!
目次
1.ビブラートとは
ビブラートとは、演奏・歌唱において音を伸ばすとき、その音の見かけの音高を保ちながら、その音の特に高さを揺らすことである(wiki参照)。
ウィキにはこんな感じで難しく書いてありますが、「音が揺れてるよ」ってことです。ポップスでは演歌やムード歌謡、クラシック音楽に比べてテクニック面で劣っています。特に演歌やムード歌謡ではビブラートありきの楽曲であることがほとんどですので、ポップスが劣るのは当たり前とも言えますね。
ビブラートには種類が2つ(音程変化式・音量変化式)、要素が2つ(揺れの幅・揺れの速さ)あります。ビブラートの方向性を4方向に定めることができます。
- 音程変化式+揺れの幅
- 音程変化式+揺れの速さ
- 音量変化式+揺れの幅
- 音量変化式+揺れの速さ
2.ビブラートの種類
ビブラートの種類は大きく分けて2種類あります。1つ目は音程変化を利用したもの。もう1つは音量変化を利用したものです。
種類1:音程変化式ビブラート
音程変化式ビブラートは、異なる2つの音を往復することで音を揺らします。図で表すと以下のようになります。
種類2:音量変化式ビブラート
音量変化式ビブラートは、音量の大小の繰り返しで音を揺らします。図で表すと以下のようになります。
3.ビブラートの要素
ビブラートの変化量を作り出す要素は、大きく分けて二つあります。1つ目は揺れの幅に着目したもの、もう1つは揺れの速さに着目したものです。
要素1:揺れの幅
揺れの幅において、音程の上下や音量の大小が広いということは、音程や音量の変化が大きくなるということです。揺れ幅は小さすぎるとビブラートとして成立しませんし、大きすぎても回りくどい歌い方になってしまいます。適度な幅をキープしましょう。また、楽曲やフレーズによって幅の大小をコントロールできるのが理想的です。
要素2:揺れの速さ
一定時間の中で、揺れの回数をカウントした2つのデータを比べてみて、多ければ速い少なければ遅いとなります。揺れが速いビブラートはテンポの速い楽曲に使用されることが多いです。反対に揺れが遅いビブラートは演歌やムード歌謡などのゆっくりなテンポかつビブラートありきの楽曲に多く使用されています。揺れの速さも揺れの幅と同様に速度を楽曲やフレーズによってコントロールできるのが理想的です。
4.おすすめと使い時
ビブラートができるからといって、むやみやたらに使いまくってはいけません!使いどきというものがあります!的確なポイントでより効果的に歌唱力をつけていきましょう!
おすすめのビブラートはこれだ!
私が「歌唱研究法」を用いて様々なアーティストを研究した結果からオススメする、「どんな曲にも合うビブラート」というものがあります。それを紹介します。
ポイントは②つです。
- 「音程変化」と「音量変化」を組み合わせること※1。
- 楽曲において、「8分音符の速さ〜16分音符の速さ」で揺らすこと※2。
※1音が大きい時に高い音、音が小さい時に低い音。
※2あまりにも速い曲には8分音符以上の速さは適さない場合あり。
楽曲の演奏速度によってビブラートの速度も変化させましょう。また、音程変化における変化量(半音なのか全音なのか的なこと)は臨機応変に対応しましょう。変化量は多すぎても少なすぎてもいけません。なんども録音して研究しましょう。
録音して研究する方法はこちらの記事で紹介しております。
いつ使うの?
ビブラートの種類を覚えたら、次は使い時ですね。できるようになってもいつ使っていいのかわかっていなければ、宝の持ち腐れになってしまいます。
ポイントは2つです。
- 短いフレーズに区切った時に、フレーズの中で1番長い音だけにビブラート
- 楽曲の中で最も高い音にビブラート
①はバランスの良いビブラートの配置方法です。相対的に長い音符にビブラートを入れ込めば問題ありません。
②ですが、最高音というのは楽曲の中で最も目立ちます。その最高音にビブラートを加えることでさらに目立たせることができます。そうすると、表現の上限が上がるので、表現力が高いと言えますね。
5.練習法
二つのビブラートの種類に対してそれぞれの練習方法を提案します。ビブラートの種類がわかっていれば何が最も練習になるのかを理解するのはそれほど難しいことではないはずです。
音程変化
音程変化式ビブラートを習得できた状態というのは、「音程の上下」と「変化の速度」をコントロールできているという状態です。「オススメのビブラートはこれだ!」でも述べたように、楽曲の8部音符〜16分音符の速さを行ったり来たりできるのがいいでしょう。まずは”音程の上下は半音”で”変化の速度は8分音符”の条件を満たせるように練習していきましょう。
<音程変化式ビブラート練習その1>
- 出しやすい母音、出しやすい音程で声をだす。
- 出している音程の半音上の音階に移動する。
- 再び元の音階に戻る。
- ①〜③を繰り返す。
基本的にはこれでビブラートができます。この練習をメトローノームに合わせて練習してみましょう。メトロノームがなければゆったりした曲のリズムに合わせて練習するのもいいでしょう。
<音程変化式ビブラート練習その2>
- メトロノームまたは好きな曲のリズムに合わせて、4分音符ごとに音程を変化させる(その1をやる)。
- メトロノームの速度を次第に早くする(より速い楽曲に変更する)。
- 4分音符に慣れてきたら、①と同じ速さのテンポまたは楽曲で今度は8分音符ごとに音程を変化させる。
- 次第に早くする。
私がレッスンする時に始めるテンポは大体BPM60からです。次第に倍の120まで上げていきます。参考にしてください。テンポ選びに正解はないので、好きな速さで練習してOKです。自分が歌えるようになりたい(オススメビブラートを適応できるようになりたい)曲の半分の速度から練習を始めるといいでしょう。
音量変化
音量変化式ビブラートを習得できた状態というのは、「音量の大小」と「変化の速度」をコントロールできている状態ということです。「音程変化式ビブラート」と同様に理想的な変化量と速度の条件を満たせるように練習していきます。
<音量変化式ビブラート練習その①>
- 出しやすい母音、出しやすい音程で声を出す。
- 出している音を止める。
- 止めたらすぐ出す。
- ①〜③を繰り返す。
- 慣れてきたら、音を止めるまで行かないギリギリの音量で繰り返す。
基本はこれでOKです。音を止めるという動作は音量を0にするということです。出している音が10だとして、音が止まるギリギリの1までを行ったり来たりすることでビブラートになります。
<音量変化式ビブラート練習その②>
- メトロノームまたは好きな曲のリズムに合わせて、4分音符ごとにその①の練習をする。
- <音程変化式ビブラート練習その2>と同様にする。
音量変化式のビブラートは「横隔膜ビブラート」とも呼ばれており、その呼び名の通り横隔膜が動く変化が声を揺らしています。みぞおちの部分に手を当てて<音量変化式ビブラート練習その②>をやってみてください。声に合わせて動いていれば正しくできているということです。
横隔膜ビブラートの練習でオススメの言葉は「あ」「お」の二つです。これら二つは横隔膜を確実に動かす音だからです。
6.まとめ
「音程変化」と「音量変化」の両方を組み合わせたものが望ましい!
強い時に高く、弱い時に低い
いかがでしたでしょうか!私が研究に研究を重ねたビブラートが上手くなる方法です!実際にこれでレッスンして成果が出ていますので、皆さんにおシェアしました!ぜひ有効に活用してください!