カラオケ上達

【音痴克服法】音楽プロデューサーが教えるカラオケ。

ようこそ、ワキワキおじさんの音楽室へ!
音楽プロデューサーのワキワキこと村脇優と申します!
普段は音楽の現場で、楽曲制作やアーティストのブランディングをしながら、デビュー前のアーティストの歌唱指導も行なっています。
詳しくはプロフィーーーーーーール!をご覧ください。

今回は音痴を克服する方法の提案をさせていただきます。参考にしていただけたら嬉しいです。私自身、歌を始めた頃はとても音痴だったので、自分がどのようにして音感を身につけたのかも踏まえてお話ししていきます。今でもたまに音感が迷子になることもありますw。

音痴が克服したらカラオケでドヤ顔しまくってやりましょう!

目次

2種類の音痴

まずは音痴がなんなのか、どういうメカニズムでそうなってしまうのかを理解しましょう。音痴についての知識がつくことで、自分が今どのくらいのレベルにいるのかを把握することができます。

出すのが音痴

2種類の音痴があり、その1つ目が「出すのが音痴」です。音楽を聞く段階では性格な音を理解できていますが、いざ声を出すとなると音痴になってしまうという症状です。考えられる原因は2つあります。1つ目は声を出すために使う筋肉が緊張してしまっているとうものです。複数人でカラオケに行った場合に、自分は音痴だと思い込んでいる場合、もともと緊張しがちな筋肉がさらに緊張して自分では制御不可能となってしまうのです。2つ目は呼吸の乱れによるものです。吐く息の量の調節の仕方がわからなかったり、1つ目の原因と同じようにお腹の筋肉が緊張していたりすると、呼吸が乱れて制御不可能となります。

聞くのが音痴

音痴の種類2つ目は「聞くのが音痴」です。カラオケでは既存曲を歌いますから、既存曲を覚える必要があります。聞く段階で正確な音程や音階が聞き取れていないとこの症状は起こります。原因として「耳が悪い」「もともと音程や音階の感覚が鈍い」などが挙げられます。この症状は「出すのが音痴」よりも矯正が難しく、より多く練習をしなければなりません。

音痴克服の要素

音痴を克服するためには、「音痴ではない」とはどういうことかも同時に理解する必要があります。3つのジャンルに分けて解説していきます。

音程と音階

音程

音痴の大根底「音程」です。音程というのは2つ以上の音の高低差のことを言います。その差が均等に並べられているのがあの白黒の鍵盤楽器"ピアノ"です。「音程がいい」というのは「音と音との差が均等に近い」ということになります。

(例)
ドからミに移動するメロディーがあったとします。その場合、鍵盤を何個またぐのか考えてみましょう。ド〜ミの間にあるのは、ド#,レ,レ#の3つですね。ド〜ド#に行くのを1音程としたら、ド〜ミの場合は4音程あるということになります。ド〜ド#に移動する4倍多く移動すればミに行くことができるということですね。これを自分の声で正確に4音程分移動できると音痴ではないということになります。

そこまで正確になれとは言いません!そういうものがあるんだと理解することが大切なのです。

音階

音階の分野は少し専門的な分野になるのでかなり噛み砕いて説明します。こういうものがあるんだな〜くらいで理解しておいてください。音階とは音の高低を順番に並べたもののことを言います。上で音程を説明するのに出てきた楽器"ピアノ"は左が低い音、右が高い音という順番で並んでいますよね。この順番と音の高低差の間隔の関係に名前がつけられています。それが、みなさん一度は聞いたことがあるドレミファソラシドです。これを音階と言うんですって。この音階から音楽のルールブック(音楽理論という)に乗っ取ってできた曲を私たちは普段聞いたり、カラオケで歌ったりしています。そのルールブックには「曲によって使っていい音とだめな音」というのが載っています。歌う際に「使ってはダメな音」を出してしまうと音痴になってしまうというわけです。音楽のルールブックは「楽典」や「和声」と検索してみるとわかります。興味のある方は是非勉強勉強!

リズム

「リズム音痴」という言葉があります。リズムというのは音楽の三大要素「メロディー・ハーモニー・リズム」に数えられるほど大切なものです。その部分がかけていると、いくら音程や音階があっていても、上手に聞こえないのです。リズムのズレには二つあります。早いのと遅いのです。早いのを「走り」遅いのを「タメ」といいます。「走り」や「タメ」は使い方によってはテクニックとなりますので、しっかり理解しましょう。この後の練習方法で紹介します。

声域

声域とは「どれくらい低い音からどれくらい高い音まで声が出るかのか。」という意味です。音域が広い方がより多くの楽曲を歌うことができ、表現力がますので広ければ広いほどいいとされています。音痴な人は歌っている楽曲が自分の声域に当てはまっていないのかもしれません。カラオケで高音域の楽曲を再生して、高音域の部分に差し掛かると、自分の声域では出ないので、本来出さなければならない音よりも下の音が出てしまいます。これも音痴の一つです。

練習方法

さて、ここからはお待ちかねの練習方法の提案です。これをすれば必ずしも上手くなるとは限りません。一人一人の努力が必要です。ただ、この練習は私が実際に現場で行って結果が出ているものであることは間違いありません。自信を持ってお伝えしていきます!

「聞くのが音痴」の人でも反復練習によって確実に克服できます。

意識改革

まずはメンタル面のお話です。「音痴ではない」とはどういうことでしょうか。そうです。歌が上手ということなんです。"歌が上手な人"というのは「音痴ではない」というたった一つの要素で出来上がってしまうんです。カラオケの精密採点ではテクニックに「しゃくり・フォール・ビブラート・こぶし」などの欄があり、それが加点項目として勘定され特典に反映されていますよね。しかし、そんなもの小手先での表現でしかありません。本当にいい歌を歌う人というのはテクニックがなくても人の心に届けることができるのです。テクニック以外で一番大切なのは音程です。とにかく音程を強化することに努めてください。

もう一つあります。現代では高音域がどれだけ出せるかが歌の凄さのアベレージとされています。そのため、高音域が続く楽曲も多く存在します。カラオケでも、高音域の楽曲を原曲キーで歌えるのが評価されがちです。ですが、そんな小手先だけの歌唱など人の心に届くことはこの先ずっとありません。高音を伸ばすことより、自分の声の個性を活かす歌い方を研究すべきなのです。つまり、高音が出ないならキーを下げて歌え!ということです。楽曲がどれほど人の耳に美しく届き、感動を与えるかを重視しましょう。

リズム練習

目的:リズム感をつけ、「走り」をなくし、「タメ」をテクニックにする。

まずは普通に歌ってみましょう。音痴な人や歌初心者は基本的に「走り」で歌っています。思ったよりも早く歌ってしまっています。それを無くしましょう。まずはリズムを「ぴったり」にする練習です。反復練習ですので、急にできるようにはなりませんのでご注意を。

  1. 歌える環境を整える(カラオケ、練習スタジオ、自宅どこでもOK)。
  2. ゆっくり目の練習曲を準備する。
  3. 立った状態で曲のリズムに体でノる(足でトントン、太ももを手でパンパン、全身でノリノリなんでもOK)。
  4. まずは4分音符のリズムでノる。
  5. 慣れてきたら8分音符のリズムでノる。
  6. 8分音符でのってきたなと思ったら、ノりながら歌う。
  7. 「ぴったり」の感覚を体に染み込ませる。

この繰り返しです。練習時は録音を上手く利用してください。自分の歌声を自分で聞いて研究するのです!ゆっくりの曲でリズムに「ぴったり」ノれるようになってきたら、次第に曲のスピードを上げていきましょう。楽曲は変えて色々他やって楽しんでください。「ぴったり」ができるようになったら、「タメ」て歌う練習をしましょう。

  1. 「ぴったり」で歌える曲を用意。
  2. わざと少しだけ遅れて歌う(ふざけてるかんじでOK)。
  3. 遅れて歌う感覚を体に染み込ませる(これが「タメ」)。
  4. 「ぴったり」で歌える曲を「ぴったり」:「タメ」=9:1の割合で歌う。

これが「タメ」をテクニックとして使う方法です。あまりにも「タメ」すぎると口説い歌い方になってしまうので注意しましょう。あくまでもテクニックです。曲全体の1割以下に納めるようにしましょう。

音感練習

音感練習は鍵盤を使います。ピアノのどの鍵盤がどのおとかわからなくてもできます。それではやってみましょう。

  1. 鍵盤を準備する(スマホアプリでも大丈夫)。
  2. 自分の声で出せそうな音(高すぎず低すぎない音)をひとつ弾く。
  3. その音同じ音を口からだす(ぴったりかどうかわからない場合は音痴じゃない人にあってるか聞いて!)。
  4. 先ほど弾いた音から次第に上に上がっていき、同様にして③をやる。
  5. 次は下に下がっていき、同様にして③をやる

この繰り返しです。これを気がすむまでやりましょう。なんどもなんども練習していくうちに、体が音自体を覚えて、曲の中で練習した音が聞こえるようになってきます。その感覚が面白いので、ぜひ体験して欲しいです!

さらなるレベルアップ

この先は、私のように"音痴野郎が音楽にのめり込んだらやるべきこと"がたくさんたくさん広がっています。この記事で書いたことはほんの序章の序章にすぎません。音楽の世界は奥が深くて深くて、とても沼の底までたどり着けそうもありません。しかし、それでも音楽の力はすごくて、誰でも努力すれば誰かを感動させることができるようになります。みんながやれないような努力をする才能があれば、今この文を読んでいるあなたもプロのミュージシャンになることができます。合わせてこちらの記事も読んでみてください。

 

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