目次
ガチ勢の初心者の方へ
「ガチ勢の初心者」と書いたのは、「本気で音楽をやっている方」にターゲットを絞りたかったからです。音楽で食べていきたいと考えているならマスタリングに関する知識を押さえておいて損はありません。むしろ必要な知識です。そして「音楽で食べていく」を実現するにはサウンドクオリティも必要です。
「用意するもの」で挙げるソフトやハードはそこそこのお値段がしますが、これを揃えて使いこなせば初心者を抜け出せることが確実なものばかりです。「そんなに高いなら無理だな」と思っている時点でガチ勢とはいえない気がします。少なくとも私は必要であればその時に購入できる一番スペックの高いPCを購入しましたし、ソフトやハードも必要なだけ導入してきました。その結果私は音楽で食べていけるようになりました。しかし、初めは私も初心者でした。そうガチ勢初心者です。
もしあなたがガチ勢初心者なら、この記事は初心者から抜け出すための近道になるでしょう!
出費を抑えるところは押さえて出すところは出すと言うことをやっていきましょう!
ハードウェア部門
DTM向けPC
OSはMacをオススメします。
OSはMacを選びましょう。WindowsとMacのどちらも体験しました。その上でMacを選ぶ理由は2つあります。1つはOSの安定性です。MacOSはLinux由来のOSで非常に安定していることで知られています。OS自体の動作が軽快です。2つ目はApple製品同士の連携がシームレスな点です。iOSやiPadOSとMacOSの間には隔たりがほとんどありません。AirDropを使えばケーブルさえつなぐ必要がないのですから、是非その恩恵は受けましょう。
必要スペック
MacOSのPCを購入することをオススメしているので、必要スペックに関してもApple製PCを購入する時に注意することやDTMに必要なスペックなどを紹介していきます。AppleのHPで構成をいろいろなPCで組んでみてください。その中で以下の注意点を意識してみるとDTMに最適なPCが見つかるはずです。
- CPUは「core i7」で決まり
→設定できる最上グレードを選びましょう! - メモリは16GB以上から
→メモリ8GBでは作業にもたつきが出ます。 - グラフィックボードはオンボードでOK
→DTM作業に良いグラボは必要ありません。 - ストレージは大きくて早いやつ
→今後必ず増えるソフト音源の読み込みに速度に影響します。
PCに必要な知識はググって調べましょう。「CPU」「メモリ」「グラフィックボード」「ストレージ」それぞれの言葉の意味は覚えるようにしておくて良いでしょう。
私のオススメはiMac27インチです。理由はメモリ増設が可能かつコスパが良いからです。しかし持ち運びには向いていないのが大きなデメリットです。持ち運びをするならMacBookPro13インチが良いでしょう。最近のMacBookProはデスクトップPC並のスペックを搭載可能ですので、こちらを選んでも良いでしょう。デメリットはコスパが悪い点です。ちなみに私は両方使っています。
私のPCスペックは以下の通りです。
母艦:iMac 27in (2017) 2代目メイン機
CPU:一番良いやつ
メモリ:24GB(8GBのモデルを買って自分で16GB増やしました)
グラボ:iMacに元々ついてるやつ(カスタマイズ画面での変更なし)
ストレージ:1TBの遅い方(ここはお財布と相談して遅い方で我慢してます)
サブ:MacBookPro 13in (2015) 初代メイン機
CPU:一番よくないやつ
メモリ:8GB
グラボ:オンボード
ストレージ:128GB
サブ機のMBPはノーカスタマイズの最低スペックモデルです。一番安く買える機種を選択しました。購入当時の限界がこのPCでした。今となってはサブ機ですのでこれくらいのスペックで十分役に立ってくれます。しかしながら4,5年前のモデルですのでそろそろ買い替えです。
意外といらないMIDIコントローラー(MIDIキーボード)
MIDIコントローラーはなくても作曲できます。自分のスタイルにあったMIDIコントローラーを選びましょう。ここでは適切なMIDIコントローラーの選び方をご紹介します。
MIDIキーボード
主流はキーボードです。MIDIキーボードといいます。概要をまとめました。
- 鍵盤サイズ
→学校にあるピアノの鍵盤に採用されている大きさと同じサイズの物が搭載されたモデルや持ち運びに長けたミニサイズのもの、独自の形をしたものまで様々なタイプのモデルが存在します。オススメは通常サイズ(フルサイズ)の鍵盤です。 - 鍵盤数
→一般的に25鍵、37鍵、49鍵、61鍵、88鍵という5種類があります。ピアノガチ勢になればなるほど鍵盤が増える傾向にあります。私は独学調子乗りピアノ勢なので、49鍵を使っています。 - 鍵盤ウェイト
→鍵盤には重さがあります。キーボードの機構によって重さが異なります。ラ「イトウェイト」→「セミウェイト」→「ピアノタッチ」の順に重くなります。 - サスティペダル
→サスティンペダルのさせるモデルを選びましょう。これ結構重要です。 - 電源
→バスパワーで駆動するモデルを選びましょう。コンセントいらず。 - おまけ機能
→キーボードの左の方にピッチをウィンウィンやるピッチダイヤルや、機能を割り当ててビブラートなどをかけるモジュレーションダイヤルがついているモデルがほとんどです。好みのものを選びましょう。オススメはピットモジュレーションのみのミニマルスタイルです。
私の使っているモデルはこちらの「novation launch key 49」と言うモデルです。カナダのキーボーディスト「Anomalie」さんも使っていらっしゃいます。
↑この動画に登場する上の段にあるやつです。
最近増えてきたMIDIパッド
私の尊敬する瀬戸弘司様がパッド弾きなので参考にしてください。
オーディオインターフェース
これめっちゃ大事です。これはこれで別の記事で別の記事で書いているので参考にしてください。→
ここでは本当にオススメな2機種と、入門機種2機種をご紹介します。
オススメ機種その1:Universal Audio Apollo Twin X/DUO
ガチオススメの機種です。これはこれだけで記事1本余裕で書けます。てかたくさんいろんなかたが紹介してるので調べてみて。本当にオススメ。
オススメ機種その2:RME Audio Babyface Pro
こちらの機種もかなりオススメです。世界の名だたるミュージシャンが使用しています。めちゃくちゃ良い音のスタジオで使われているめちゃくちゃ高いRME社の機材に積まれている中身とおんなじ音がするらしいです!!ww
本当によく目にします。
エントリー機種その1:Steinberg UR12
エントリーモデルの中で最もコスパの良いモデルです。2019年現在、約1万円で使い物になる音が録れて聴けます。お金がないならこれ!(追記:現在では1万円では変えなくなったみたいですね;;2020.7.27)
エントリー機種その2:PreSonus Studio 24c
UR12よりも良い音で録れます!7000円多く出すとマイク収録の音質がグッと上がります!Studio Oneのバンドル版付属です。私はStudio Oneが好きなのでこちらを押します。
ヘッドホン、スピーカー
「リファレンスヘッドホン」や「リファレンススピーカー」と呼ばれているものを選びましょう。家電量販店で売っているヘッドホンやスピーカーは基本的にリスニング用でクリエイト用ではありません。
そして初心者の方にはヘッドホンを強くお勧めいたします。スピーカーの音を整えるには知識と経験とお金が結構必要になってきます。部屋も改造しなければなりませんしね。そもそも住む場所もなんてやってらんないです。
是非良いヘッドホンと良いオーディオインターフェースでどこでもクリエイト出来る環境を手に入れてください!
SHURE SHR940
私が使っているリファレンスヘッドホンです。いろんなヘッドホンを視聴して1年かけて決めました。コスパ最強です。かなり細かい音まで聞こえます。比較的高音成分が多めに感じる設定です。
MDR-CD900STはモニターヘッドホンです。
モニターヘッドホンはボーカルレコーディングや楽器レコーディングの際に自分の音を耳に直接届ける目的で使用されます。DAWで音楽をミックスしたりマスタリングしたりするのにはスペック不足です。ご注意くださいませ!
マイク
マイクは2種類あります。「ダイナミックマイク」と「コンデンサーマイク」です。DAWで使用するマイクは後者を選びましょう。
Rode NT1A Anniversary Vocal Condenser Microphone Package
こちらのマイクがお勧めです。音質は使い物になります。大きなレコーディングスタジオの音と比べてしまうと当たり前に劣りますが、宅録で使用する分には十分すぎるスペックを持っています。ポップガードやマウンターもついてきてこの値段はコスパ最強と行って良いでしょう。
audio-technica AT2020
nt1aよりもエントリーモデル。とにかくエントリー。
NEUMANN U87Ai
こちらは大きなスタジオで使われている業界スタンダードなマイクです。宅録でというよりは、”「個人スタジオ」と言われるまで整った部屋”で使えると良さそうですよね。私もいつかハチナナでレコーディングしたいですね〜。
ソフトウェア部門
ソフトウェアで必要なもの、ガチ勢には欠かせないものがあります。
- DAW
- ソフト音源
DAW
DAWとは、デジタル・オーディオ・ワークステーション(Digital Audio Workstation、略称DAW)は、デジタルで音声の録音、編集、ミキシング、編曲など一連の作業が出来るように構成された一体型のシステムを指す。
出典:Wikipedia
昨今、音楽を作るにはDAWは欠かせないものとなりました。基礎となるソフトウェアですので、必ずどれか一つを選んで使わなければなりません。そこで今回は「ASK.AUDIO」と言う海外のDTMに関する人気サイトのアンケート結果を参考にみてみましょう。
- Ableton Live – 20.52%
- Logic Pro – 19.20%
- Pro Tools – 16.13%
- Cubase – 10.43%
- FL Studio – 6.40%
- Studio One – 5.71%
- Reason – 4.98%
- Reaper – 4.96%
- Other – 4.28%
- Sonar – 3.01%
- GarageBand – 2.22%
- Bitwig Studio – 1.22%
- Digital Perfomer – 0.94%
1位はAbleton社のLiveでした!瀬戸弘司様はLive使いです。
2位はAppleが作ったMac専用のDAW「Logic Pro」でした。
3位は老舗DAWの「Pro Tools」です。様々なスタジオで使われていますね。
ちなみには私は6位のStudio Oneを使っています。4位のCubaseは日本を代表する音楽プロデューサー中田ヤスタカさんが愛用していることでも知られていますね。
それぞれのDAWで出来ることは基本的に同じです。それぞれの音楽的ジャンルに合わせた使用感の違いや動作の軽快さ、純正音源やエフェクトによる差を考慮してDAW選びをしましょう。自分のやりたい音楽ジャンルや自分のPCの環境に合わせたDAWを選んで楽しいDTM生活を送ってください。
ソフト音源
DAWに楽器を演奏させることで音を鳴らします。DAW内に楽器がなければなりません。DAWを買って初めて開くと、音源がすでにあることに気づくと思います。純正のソフト音源が付属しているのです。それら音源を使って作曲をすることは可能ですが、是非ガチ勢の方にはこの部分に拘って欲しいと考えました。
このソフト音源を買っていおけばよっぽどこの先大丈夫だろうと言う音源を紹介します。その名も「KOMPLETE」。NATIVE INSTRUMENTS社の誇る素晴らしい音源のまとめ売りパッケージです。最新版は12です。私は1つ前のバージョン11を使用しています。
まとめ
ハードウェア部門まとめ
- PCは今帰る一番高いMac。iMac27inもしくはMacBookPro13inがお勧めです。
- MIDIコントローラーはなくても作曲できます。あると効率が良くなります。レベルアップに合わせて手に入れよう!
- オーディオインターフェイスはコスパの良いエントリーモデルを買ってDTMをはじめよう!
- スピーカーは好きなもので、ヘッドホンにお金をかけよう「リファレンスヘッドホン」を選ぼう!「モニターヘッドホン」は選んではダメ!
- マイクは「コンデンサーマイク」を選んで!エントリーモデルでも十分の音質だよ!
ソフトウェア部門まとめ
- DAWはいろんな種類があるから、自分のスタイルにあったものを選ぼう!どれを買っても出来ることは一緒だけど、各社細かい違いがあるよ!オススメはAbleton Liveです!
- ソフト音源は曲のクオリティを左右する大切なツール!是非KOMPLETEを買って音楽業界で戦おう!