何度聴いても飽きない歌手とそうでない歌手の違いはなんなのか、考えたことがあるでしょうか。違いを見つけ、自分に取り入れることがどれほど歌唱力アップに効果が期待できるでようか。
今回は飽きない歌手において共通に言えることを発見したので、それをシェアします。ぜひ最後までお読みください。
何度聴いても飽きない歌手は節回しの引き出しが多い。
目次
飽きない歌手の特徴
楽曲に対して何が飽きないかと言えば、1番と2番のアレンジが違ったりメロディが違ったりしますよね。構成上の変化においては2番のサビがオケだけになったり、Bメロがサビより目立つメロだったりします。このように変化に富んだ楽曲は飽きない楽曲であると言えます。
では歌い手においてはどうでしょうか。
歌においても同じです。多くの変化を出せる人が飽きない歌い手と言えます。ビブラートの種類を多く持っていたり、しゃくりやフォールを何パターンも持っていたり、節回し(こぶし)の引き出しを多く持っていたりすることが飽きないことに直接繋がるということです。
節回しとは
節回しとは、カラオケの採点でいう「こぶし」に当たるテクニックです。フェイクとも言いますが、私が言っている節回しとはフェイクの中でも特にテクニカルで素早い音程移動をさします。
黒人のR&B歌手がやっているフェイクが最も参考になると思いますので、参考動画をご覧ください。
BOYS ll MENさんのスタジオライブの映像です。フェイクのシーンは2分50秒あたりからですが、ぜひ全編ご覧ください。一流の演奏を無料で楽しめる時代に生まれて最高の気分です。
こちらのフェイクはかなり高度で、誰もができる技術ではありません。特に彼らはフェイクに関しては世界で一二を争うアーティストですから、真似しようとしてもなかなかできるものではありません。
しかしながら、一流を目指す者が一流から学ぶことで自分の成長を十分に助けることになることは間違いありません。そのツールも機会も揃っている時代な訳ですから、活用しない手はありませんね。
引き出しを図で捉える
では実際に節回しをマスターしていくにあたって、より効率的な方法を提案していきます。私が提唱する、「飽きのこない歌唱をするために必要なフェイク種類の数」は4つ以上です。これは歌唱研究法を実際に用いて、フェイクに注目して様々なアーティストを研究した結果から出した私の独自の数字ですので、信じるか信じないかはあなた次第です。
すでに4つ以上引き出しがあるという方はその1つ1つの鍛錬、または引き出し増やしにおいてこれから紹介する考え方を応用してみてください。
4つの節回しを図にして練習する。
このように自分の解釈でいいので、図に書いてみましょう。練習したいフェイクや少しだけできるフェイク、憧れのアーティストがやっているフェイクを図にして理解しようとしてみましょう。そして、自分の書いた図を何回もみて練習して習得していきましょう。
またナンバリングすることで、歌唱中にどのフェイクを使うかを明確にすることができます。例えばAメロのフレーズの中に①を使ったら、直後のBメロでは②のフェイクを使う。という風に、変化を持たせることが可能になります。このようにして、連続して同じフェイクを使わないということも飽きない歌い手になることにおいて、大切なことです。
4つのパターンを持っておくことで、組み合わせれば16通りのフェイクを可能にします。ただできるだけではなく、絶妙なタイミングで絶妙な音階のフェイクができるようになりましょう。そうなってこそ本物の歌手であると言えるでしょう。
まとめ
今回は節回しについての内容でした。それでは要点チェックです。
<要点チェック>
- 何度聴いても飽きない歌手は、変化の引き出しを多く持っている。
- 特に節回しに関しては、スペシャリストがいる。彼らから学ぼう。
- 自分がやりたい4つの節回しを図でとらえることで、芯の部分からマスターできる。
いかかでしたでしょうか。ぜひ歌が上手く歌えるようになって、楽しく音楽をやっていきましょう。日本の音楽がより活発になることを祈っています。日本国万歳!