音楽家の村脇優です。
今回は
【StudioOne攻略】純正エフェクトでプリセットを選ぶだけで仕上げるボーカルエフェクト
と言うテーマでお話ししていきます。
前回の記事「【StudioOne攻略】初心者が最初に覚えるべきボーカルの処理を徹底解説」の続きです。
先にこの記事をご覧いただけるとより理解が深まると思います。
この記事を真似したとしても、もしかしたら録音環境や作業環境によってはうまく行かないかもしれませんので、そこだけご理解いただけたら幸いです。
目次
エフェクト一覧と順序
今回の記事は初心者向けということで、操作もなるべく簡単にしてみました。
順番にエフェクトをインサートに入れて、プリセットを選ぶだけにしてあります。
このエフェクトを基本として、自分で設定をいじってみたり追加購入したものに代用してみたり、エフェクトを追加したり減らしたりしみても良いかと思います。
今回使うエフェクト一覧と順番
- ゲート
- ディエッサー
- イコライザー
- コンプレッサー
- リミッター
- リバーブ
- ダブラー(お好みで)
このような順番でエフェクトをかけてみようと思います。
それではそれぞれのエフェクトの解説と選ぶプリセットを紹介していきます。
ゲート:Gate
ゲートに使うのは純正エフェクト「Gate」です。
使用するプリセットは「Instruments」の中の「Vocals」です。
ゲートとは
ノイズゲートとも言います。音量の調節をするもので、設定したスレッショルド(敷居の値)より小さい音を押さえ込みます。
設定した音量を声ないとゲートを通過できないイメージです。
ディエッサー:Compressor
ディエッサーに使えうエフェクトは「Compressor」です。
プリセットは「Vocal」の中の「DeEsser-S1」です。
ディエッサーとは
「エス」を消すという意味で、ディエッサーです。
「サ行」の強い音を抑制する目的で使用します。
イコライザー:ProEQ
イコライザーには「ProEQ」を使用します。
プリセットは「Vocal」のなかの「Male Pop Vox」です。
イコライザーとは
イコライザー(よくEQと記さる)とは、音質の補正をしたり、音作りに使用されたりします。
特定の周波数帯域を強めたり弱めたりすることができます。
語源は「イコール」ですので、”平均化する”という意味合いが強いです。
コンプレッサー:Compresser
コンプレッサーには「Compresser」を使用します。ディエッサーで使ったものと同じやつです。
プリセットは「Vocals」のなかの「Female Vox 1」です。
コンプレッサーとは
大きすぎる音を圧縮して、音量をあげても音割れせず、音の密度をあげてくれるものです。
音の密度が増えることをよく「音圧が上がる」などと言います。
リミッター:Limiter
リミッターには「Limiter」を使用します。
プリセットは「-1db limitting」です。
リミッターとは
音量に天井をもうけ、一定以上の音量にならないようにするものです。
コンプレッサーと同じように思えますが、コンプレッサーはハンマーでリミッターは天井と覚えるとイメージしやすいと思います。
コンプは飛び出した大きすぎる音を叩く感じ、リミッターは飛び出させない感じです。
リバーブ:OpenAIR
リバーブには「OpenAIR」を使用します。
プリセットは使わずデフォルトのまま右の「Mix」のつまみを”2%”にします。
リバーブとは
反響音、残響音のことを指す言葉です。
その名の通り、音に反響効果・残響効果をもたらすものです。
ダブラー:iZotope Vocal Doubler
最後におまけのダブラーの紹介です。これは入れても入れなくてもどちらでも構いません。結構入れてます。
こちらはつまみが3つありますのでそれぞれ設定を紹介します。
- Separation(どれぐら二つに分けるか):100%
- Variation(どれぐらい揺らがせるか):100%
- Amount(どれぐらいエフェクトをかけるか):30%
ダブラーとは
単一の音を二つ重なっているように聞こえるよう加工するものです。
主にボーカルに使用します。
このエフェクトをかけると、同じパートを2回録音したものを同時に流しているように聞こえます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。ボーカルエフェクトについてまとめてみました。
初心者の方でも簡単操作で最低限ボーカルが仕上がる設定にしてみました。
ベースの考え方として参考にしていただけたら幸いでございます。