- 歌が上手くなりたいけど賃貸で大きな声が出せない!
- 家族に聞かれたら恥ずかしい!
- カラオケ代がバカにならんから節約したい!
- などなどなどなど
そんな人に向けた『小声練習法』をご紹介いたします。
はじめにこの記事で伝えたいことを言っておきます。
歌は脱力!
歌は脱力が大切です。喉の余分な筋肉に力を入れないようにすることが歌唱力アップへの近道です。これを踏まえて『小声練習法』をご紹介します。
この記事は5分で読めます。
目次
1.小さな声で歌える音域は大きな声でも楽に出せる
先にはっきりと申し上げておかなければならないことがあります。それは……
小さな声で歌える音域は大きな声でも楽に出せるのです!
見出しと同じことを言ってしまいました、すみません。あまりにも大切だったもので。
どういうことかと言いますと、言葉の通りなのですが、小さい声で歌う練習を取り入れてみてくださいということです。
声が出る仕組みの説明
私たちが普段発している声の素は空気ですよね。声帯を通過した空気は声に変換されて外に出ていきます。ちなみに、人それぞれ声が違うのは声帯の形が異なるからです。使い方によっても声は変化します。喉の使い方が上手になると多様な声を出すことができるようになります。ものまね芸人の方々は喉の使い方がとても上手なので多様な声が出せるんですね〜。
声成分と息成分
声以外に出ている空気は皆さんご存知、息です。ほとんどの場合、普段の会話で使っている声は声成分と息成分が混ざって出ています。内緒話をするときには声は出ていないけれど、会話はできますよね。あれが息成分100%の状態です。反対に志村けんさんや千と千尋の神隠しに出てくるカエルの真似をするときはほとんど声だけが出ています。これが声成分ほぼ100%です。このように人は声成分と息成分の割合を自然と調節して発声しているのです。この考え方を歌唱に用いることでより上手に歌を歌うことができるようになるという仕組みです。
なぜ小さい声で練習すると良いのか
わかりやすくするために地声の発声のパターンを4つに分けてみました。
- 小さい声でも大きい声でも余裕で出せる低〜中の音域
- 小さい声でなら歌える高めの音域
- 大きい声でしか出せないより高めの音域
- 小さい声でも大きい声でも出しにくい高すぎる音域
上から下に行くにつれてだんだんと音域が高くなっています。
この中で注目して欲しいのが、上から2つ目の項目です。「小さい声でなら歌える高めの音域」この音域を伸ばしていくことをお勧めします。なぜなら「小さい声で歌える音域は大きい声でも楽に出る音域」になり得るからです。ここで始めに結論で述べた『脱力』が登場します。歌唱において脱力することは非常に大切なことです。歌初心者は高音になるにつれて力んでしまいがちです。かと言って力を入れずに歌ったら高音が出ないんですよね。わかります。私もそうでした。だからこそ、力を抜いた状態つまり「小さい声で歌える音域」をだんだん伸ばしていくということが大切なのです。
2.大きな声でしか出ない音域は小声練習法ができるようになってから
こんな経験ありませんか?
「カラオケではちょっと頑張って歌っている音域は、家で歌うときは裏声にしなければ出ないわぁ。なんでやぁ。」
「頑張って出している音域」=「力んだ状態の喉」ということですから、「小さい音量」=「自然な状態の喉」と逆のことをしているんです。脱力できていない状態で歌を練習した場合と脱力できた状態で歌を練習した場合では伸び率が違います。より成長できる後者を選択しましょう。
大きい声でしか出ない音域の練習はまだ少し先になります。まずやるべきことは、小さい声でならギリギリでる音域を次第に広げていくことです。その次に声のボリュームを上げていきましょう。声のボリュームが出るようになったら次に高い音域にステップアップです。階段を登るように根気強くやりましょう!
3.脱力が1番の近道
一番最初に申し上げたように「脱力」が結局のところ最強です。どれだけのどの力を抜けるかで歌唱力を左右するのです。力んでしまうと喉に余裕がなくなり、細かいテクニックが使えなくなります。さらにすぐに疲れてしまうでしょう。練習も長い時間できないくなってしまいます。ですが、喋るのと同じくらい力の入れ具合で歌えたらどうでしょうか。喋るのは意外と何時間もいけますよね。歌にも余裕が出て、より深い表現力が身につくでしょう。
歌う時って「よ〜し、歌うぞ〜」と力んでしまいがちです。そうではなく、話すように歌うのを心がけましょう。「歌がなかなか上達しない!」と悩んでいる方の大半が、力の入りすぎや力みすぎが原因で息を吐きすぎていたりします。力むのを止めるだけで劇的に歌声がよくなる例もあります。
大切なのは『脱力』です。
4.声の核の位置を理解して脱力練習
さて具体的な練習方法をお伝えしていきます。またより深まるであろう内容をまとめた記事がありますので合わせて紹介です。「声の核」のいちを捉え操ることで場面に合わせて歌唱を変化させることができるという内容です。よかったら読んでみてください。
それではお待たせしました。
『小声練習法』
- 練習曲を用意する。(一番上手くなりたい曲、練習してて楽しい曲)
- 声成分100%で志村けんさんのような細い声のモノマネで歌う。(全力でものまねすること)
- 息成分100%で内緒話をするみたいに歌う。(音階は無視してしまっても構いません)
- 声成分50%と息成分50%になるようにいろいろ試してみる。
- 最終的に声成分:息成分=8:2で歌う。(声帯を通った声が鼻の天井にぶつかるイメージ)
- 5の声で小さめ(話し声くらい)で歌う練習をする。
- 1~6を1セットとし1日に3セットやる。
ここで守って欲しいのは、1セットごとにしっかりと録音をと確認をすることです。自分の声を客観的に分析して悪いところを洗い出し、次の練習で直せるよう心がけましょう。試行錯誤の繰り返しがレベルアップを手助けします。
録音してみると意外と志村けんには似ていなくて、声質にもあまり変化はみられないと思います。シンプルかつ声の輪郭が強調された、マイク乗りの良い声になるでしょう。
5.まとめ
今回の要点チェク!
- 「小さい声で歌う」=「脱力した自然な状態の喉で歌う」
- 「大きな声でしか出ない音域」=「無理して力んだ状態の喉で歌ってる」
- 今回の記事の最重要事項「脱力」
- 『小声練習法』
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